先日からトラックメイクを行なっている「跳ねるベース」(仮)、早くも何とか形になってきました。前回触れましたが、この曲はアメリカのディスコ・ファンク・バンド、シックのサウンドを少しですがイメージして作っています。
シックと言えば、骨太のベースとそれに絡むギターのカッティングが1番のセールス・ポイントですが、もう一つ忘れてはいけないのは、ストリングスのアレンジです。いわゆる上モノとして被せるのではなく弦でリズムを奏でるアレンジは画期的です。これは大人になってから気がついた事です。
この曲「跳ねるベース」も、シックのストリングス・アレンジを参考にしました。今までのように被せるストリングスではなく、ビートを強調するように、リズミカルにアレンジしました。
そんなこんなでトラックを作っていて思い出したのが、もう30以上前のバンド、レゲエ・フィルハーモニック・オーケストラです。
今となっては歴史に埋もれてしまったイギリスのレゲエ・バンドです。たしか、同じくイギリスのレゲエ・バンド、スティール・パルスのメンバーだった方が立ち上げたのではなかったかと記憶しています。ウィキペディアの記載もなく、詳細は不明です。アマゾン等調べたら、2枚のCDをリリースしていました。私はそのうちの1枚「タイム」を持っています。(どこかにある筈)
このバンド、ネーミング通り何とレゲエをストリングスで奏でています。これが、イロモノ的、あるいはポール・モーリア・オーケストラ等のイージー・リスニング的ではなく、独自のスタイルとして堂々と鳴り響いています。
前述のシックのストリングス・アレンジとこのバンドと共通している点は、ストリングスをリズム楽器としてアレンジしているところです。レゲエ好きでこのバンドを聴いた事のない方は、騙されたと思って聴いて欲しいです。その独特のタイム感にビックリしますよ。
そのうちレゲエ曲を作った際に、このバンドのストリングス・アレンジを是非参考にしたいなあと思います。
YouTubeに上がっていたので早速聴き返しています。数10年前に聴いた時と印象は変わらず、実に気持ちよく響きます。