【2017年9月24日】ロックの原点を思う 〜 言葉で伝わらない思いを伝えるために

数日前に会話の重要性について考えを書きましたが、いわゆる「言葉にできない思い」というのも、心の中に存在しています。私にとってはそっちの方が気になります。言葉にならないというのは、奥歯に骨がつっかえているようで、何とももどかしいものです。

 

昔のオフコースの歌の歌詞に「LALALALALA……言葉にできない♫」というのがありました。言い得て妙という感じです。言葉にできないから、LALALAと歌うという訳です。
まあそうやって歌詞にして説明してしまうところが、良くも悪くも、昔のフォーク・ソングらしいところです。

 

例えば学生時代など、親や先生と進路の話などをしていて、根本の考えが違いすぎて話が全く通じず、そんなこと言ってるんじゃないのに、とか思ったりしたことなかったですか?
そんな時の自分の気持ちが相手に伝わる、一番手っ取り早い方法は、「叫ぶ (シャウトする) 」事です。「俺はホントに嫌なんだよ〜〜!」とか。(私はそういうのが出来ない人でしたが)

 

ロックの原点は、実はこの単純なシャウトなんじゃないかと。世界 (自分以外) に向けての。

叫べば、とりあえず何かしらのものは伝わるはずです。受け入れられる・拒否されるは別として。
上記のような分かりやすいシチュエーションでなくても、会話にならないもどかしさ・言葉にできない感情・考え、等のもどかしさを日頃から感じている方は、ぜひギターを買って、コードを2つ3つ覚えて、合わせて適当に叫んでいたら、それは意外とステキな歌になって、今まで縁がないと思っていた意外な人に届くかもしれません。
ロックはコミュニケーション希求の音楽です。それがコミュニケーション拒否の言葉・叫びであっても。

 

 

 

シャウトといえばこの人。上がセックス・ピストルズ時代のジョニー・ロットン、下が・ピストルズ解散後のパブリック・イメージ・リミテッド時代のジョン・ライドン (こちらが本名)。今ではイギリスのビートたけし氏のような人です。(と勝手に思っています)
何回か前のブログに書いたイギリスに渡った友人は、この人の大ファンでした。