【2017年10月12日】マリンバの音は天国の音色

MTRが戻ってきて、新曲「その色はブルーと」のレコーディングを始めました。
今回は、久しぶりに曲の間奏にマリンバの音色を使おうかと思い、アレンジをいろいろ考えてみました。

 

マリンバというのは、いわゆる木琴です。私はこの音が大好きで、よく使います。パーカッシヴですが素朴で柔らかい音で、聴いていてとても安らかな気持ちになります。
反面、他の楽器の音と余り馴染まないのと、単調なフレーズでないと音色の良さが伝わりにくい、という難点もあります。最初のアルバムの「眠れない夜には」の間奏のマリンバは、わりかし上手く使えたのではないかと思っています。

 
そういえばマリンバに限らず、木の楽器の音は、金属製の楽器の音より随分と柔らかく聞こえますね。倍音成分が、根本から違うのでしょう。私は昔から金属音が好きでしたが、ここ数年、フルートとか木管楽器の音もいいなあと感じるようになりました。
ポップスでもそうですが、ましてやロックで木管楽器というのは殆ど使われないのですが、奇跡的に、フルートやリコーダーが、ロックンロールに絡んでいるアルバムがあります。

 

 

ボブ・ディラン「武道館」(’78年) という、ライブ・アルバムです。珍しくジャケットがありました。

 

初めてこのアルバムを聴いたときは、当時、期待していたギター・ロックではなく、ビートに合わせてフルートやリコーダーがピーヒョロヒョロと鳴る、その音の軽さにガッカリして、数回聴いたまま多分20年以上?お蔵入りしていました。
それが、ここ数年での愛聴盤の一枚になっているのですから、人生分からないものです。