【2017年4月27日】はじめて作った曲

「自分の歌を作って、人に聴いてほしい」と思い、作り始めてから、かれこれ6〜7年経ちます。
それまでも、人の曲にギターやキーボードでコード合わせたりして楽しんでいたので、そろそろ出来るんじゃないか、すぐに作れるんじゃないかなと思い、作り始めたのですが。。

 

これがまた、メロディーも歌詞もサウンドのイメージもサッパリ出て来なくて、砂漠で落とした100円玉を探すような、絶望的気分を味わったのを覚えています。
1ヶ月程、いろいろとやってみて思った事。まず、自分に出来る事・出来ない事は何かをちゃんと把握して、出来る事の中でやってみよう、そう考えました。

 

そんなある日、小学校の国語の時間に習った「俳句」を思い出しました。
俳句は、5・7・5の3句17音からなる定型詩で、季題によって自然の風物、人事をよむ、とされています。季語も決められています。
ここまで外枠が決まっているから、質は別として、誰でも作れるのです。
俳句のように、歌詞もメロディーも、リズムもサウンドも、あらかじめ外枠(ルール)をはっきりさせてから取り組めば、特別な才能がなくてもなんとか出来るのでは。そう考えました。
砂漠の中をウロウロするのではなく、砂漠に小さな庭を作って、その庭の中で、100円玉を探そうと。

 

試行錯誤の中、自分内でいろんなルールを設定して、そのルール内で作ってみたところ、ようやく何とか1曲出来ました。作り始めてから、半年は経っていたと思います。

 

それが、今回のアルバムに入っている「千年ワルツ」という曲です。
アルバムに収録する為、歌詞やメロディーを若干変えて録り直しましたが、基本は変わっていません。
ただ、録り直したのと最初のヴァージョンを聴き比べると、明らかに6〜7年の時の流れが感じられます。歌や演奏が上手くなっていたり、アレンジがこなれていたり。感慨深いものがありました。

 

この曲を作った後、堰を切ったように次々と曲が書けるようになり、現在に至っています。
そろそろ、ルールをアップデートしようかと考えているところです。