少し前に「音楽はご先祖様の記憶の名残りかもしれません」というタイトルで、和音の響きについて、「何故メジャー・コードは明るく聴こえて、マイナー・コードは暗く聴こえるのか?」を書きました。
書いてから何故か気になり、いろんなコードを弾いてみては、自分なりにどんなイメージが喚起されるかを考えてみました。
音楽理論では、ここはセブンスを使う、何故なら… といった説明は一切ありません。この辺になると、使う人の感性に依ってくるからです。
でも、こんな感じがするからこのコードを使おうかなとか、表などあったら面白いかなと。
という訳で、イメージを言葉にしたものが、下記です。
我ながら下らない事をしているなあと思いますが、遊ぶという事は、お金にもならない、他人からみたら下らない事を、一生懸命やるからこそ楽しいんです。(というような事を、タモリかビートたけしも言っていたような…)
それでは、まずは3和音から。
メジャー・3和音 (ドミソとか) … 平和な世界 円 調和 笑顔
マイナー・3和音 (ラドミとか) … 悲しい世界 人の情念 狂気
どうもありきたりなイメージしか湧きません。どちらもイメージが極端な感じです。
更に、4和音。これは結構楽しく想像出来ました。
シックス … 太古より吹いてくる風、その懐かしさ 日本の心
セブンス … 雨が降りそうな曇り空 どっちつかずの不安な感情 嘘をついたり方便を言う時の心境
メジャー・セブンス … 気だるい午後、弛緩した空気
マイナー・セブンス … 闇の中から一筋の光
ちょっとひねった和音。
add9 … ハッとする冷たい風 透明な光 ドアが開いた!
sus4 … あっ!子どもが転ぶ! 危機の前兆
ディミニッシュ … 心の奥の方 嵐の前の静けさ ガラスのような繊細な心
という感じです (笑)。楽器が弾ける方は、おヒマがあったら、ポロロンとコードを弾きながら想像してみて下さい。それにしても、4番目の音がちょっとズレるだけでも、こんなに人の心に与える印象が変わるんですね〜。
書いていて思いましたが、もうちょっと煮詰めたら「音占い」が出来そうです。このコードが好きな人は、こんな性格、とか。血液型占いよりも当たると思います (笑)。
実はちょっとファンの、前田敦子さん「セブンスコード」(2014年) のPVから。気になって歌詞を調べたら、「セブンスコード」を、不安定な感情の比喩表現に使っていました。
そして、キメのフレーズ。
愛しさはセブンスコード
孤独とはセブンスコード
さすがは秋元康さんですね。「愛と孤独」も、セブンス・コードのイメージに加えたいと思います。