【2018年2月8日】非常事態は時として、人と人との距離を縮める

 

 

 

いろいろと大変なこの大雪ですが、良い経験もしました。同じアパートに住んでいる方々とコミュニケーションが取れた事です。顔も覚えることが出来ました。
駐車場の両隣りの車の方はもちろん、数人の、それこそ今まで見かけたこともない方々と協力して、近辺の雪掻きや、車輪が完全にはまってしまった車の救出などを行いました。こういう、何かあった時に、見知らぬ人同士でも普通に助け合えるところは、人間の良いところだと思います。

 

 

以前このブログでも紹介した、デヴィッド・ボウイさんの「ファイヴ・イヤーズ」(’72年) という歌を思い出しました。
この歌は、あと5年で地球が滅びるニュースが流れるという「非常事態」を想定して、そんな時の人々の様子などを歌われています。あと5年で地球が滅びると知って、混乱した挙句我に返って、普段は気に留めていなかった隣人が愛おしく思えてくる、そんな歌。決して悲しい歌ではありませんが、鬼気迫る歌唱の為でしょうか、じんわり切なく泣ける歌です。

 

 

そしてこうして実際に、ちょっとした非常事態 (お隣の福井県に比べたら全然ですが) に遭遇したのですが、この歌で歌われている通りに、隣人との距離が一気に縮まった訳です。
多分、大雪が過ぎ去って普段通りの生活が始まると、またそれぞれがそれぞれの世界に戻っていくのでしょう。自分が住んでいるアパートの住人の事など考えもしなくなるのでしょう。
それでいいのだと思います。いざという時になったら、それぞれが他人のことにも気にかけて助け合えればよいのかと。

 

 

 

 

 

「ファイヴ・イヤーズ」を歌う、デヴィッド・ボウイさん。