【2018年2月11日】フィールドレコーディングに挑戦してみました

先日朝コンビニに行く時に、早速先々日にブログに上げたフィールドレコーディングを行いました。レコーディング機材はスマホです。
取りあえずスマホのボイスメモをオンにして左手に持ち、路端の新雪を踏みしめながら歩きました。
途中から融雪道路を歩き、そこは歩くとパチャパチャと水が跳ねます。その音も録りました。

 

 

帰って早速聴いてみました。たしかに新雪を踏みしめる、キュッキュッという音は録音されていましたが、それ以上に、風の音や歩く際にコートが擦れる音の方が大きく入っていて、自分のイメージする新雪を踏みしめる音とはちょっと違ったものでした。
水がパチャパチャと跳ねる音は結構リアルに録れていて、こちらは歩く際の擦れる音などはそんなに気になりませんでした。
多分、風の音や服の擦れる音は同じ大きさで鳴っているけど、雪を踏みしめる音は小さく、水が跳ねる音は大きいため、録るとそうなるのだと思います。マイクは単純に、大きな音ほど大きく拾います。

 

 

それでも、目をつぶってヘッドフォンで何度か聴いていると、ちゃんと確かに追体験が出来ました。ある意味、再現度は画像よりもリアルだと感じました。
いろんな土地に旅行に行った際は、画像や動画を撮って記念にするのもいいんですが、是非フィールドレコーディングもオススメします。きっと、行った自分にしか聴こえない、その土地の音が鳴っている筈です。

 
もしかしたら大昔、普通の楽曲のレコーディングの原点というか出発点も、フィールドレコーディングと同じようなものだったのかもしれません。
バンドやコンボやオーケストラの前にマイクを一本立てて、せーの、でレコーディング。楽曲の一音一音よりも、その場のヴァイブレーションをそのままパッケージにする、そんなイメージです。
大昔のジャズやロックの音源も、単に「昔のは音がわるいから」とスルーせずに、聴く耳を変えて聴くと、そんなヴァイブレーションを楽しめるのではと思いました。

 

 

 

 

エレクトロニカのアーティスト、竹村延和さんのアルバム「こどもと魔法」(’97)。
電子音とフィールドレコーディング音が、上手く融合されています。もう20年前のアルバムで、電子音自体は時代を感じさせるところも若干ありますが、そんなところも全然気にならない程、時代の流れに関係なしの斬新なアイディアに溢れた良いアルバムです。