【2018年2月14日】ラベンダーの香り

いつ頃からか忘れましたが私は慢性のアレルギー性鼻炎を患っていて、「匂い」を僅かしか感じることが出来ません。常に鼻詰まり状態です。だけど時々調子のいい時もあり、それは時々なだけに余計に匂いが気になります。
気になる匂いは、カレーやラーメン、焼肉など、食べものの強烈な匂いです。鼻がきくときは食欲も旺盛になるような気もします。普段あまり食欲がないのは、多分食べものの匂いをあまり感じないからなのでしょう。

 
それで先週、その調子の良い日が数日続いていたある日のこと。
お昼前に歩いて職場に向かう途中、偶然、小さなアロマのお店を見つけました。個人でやってらっしゃる様子です。時間もあったので、フラリと立ち寄りました。
住宅街でしたが、車で何度も通ったこともあり目に入っているはずですが、全く気付きませんでした。看板も地味なので、運転しながらだと目に入りません。

 

 

店内はアロマの香りがとても良く効いていて、大げさに言うと、夢をみているような錯覚に陥りました。
同じようなアロマのお店で規模が大きいのは、フォーラス (金沢駅横の大型ショッピングモール) にあったと思いますが、全然印象に残っていません。きっとフォーラスには鼻がきいてない時にしか行っていないか、いつも人が多すぎなので、落ち着いてアロマのお店に入る気がしないのでしょう。あと、タワレコしか眼中にないのと。
今の世の中、癒しを求めている人たちは多く、アロマセラピーは数年も前からひそかなブームになっています。私は全く興味がなかったのですが、香りを求める人たちが多いのも、この時ようやく理解できました。

 
このアロマの香りで、歩きながら、小学生の頃に読んだ「時をかける少女」という、筒井康隆さんのジュヴナイル小説を思い出しました。
この小説はラベンダーの香りでタイムトラベルを行う少女が主人公の物語で、後にドラマ化・映画化・アニメ化されています。原田知世さん主演のが一番有名かもしれません。
それで当時、小説を読んだ後「ラベンダーって一体どんな匂いなんだろう」と考えたことがあります。想像するに、甘酸っぱくて懐かしい香りじゃないかなあ、とか。

 

 

そう思ったのは読後のみで、それからラベンダーの香りのことなどすっかり頭から離れてしまっていましたが、またちょっと気になりました。
雑貨屋に行けば、ラベンダーの香りはすぐに手に入ります。購入してみようかな。

 

 

(と思っていましたが、今朝からまた鼻が効かなくなりました。経験上、この先は花粉や黄砂で数ヶ月間鼻がやられる時期です。ちょっと残念。)

 

 
(付記)

 

書いていて思いましたが、私はメガネが顔の一部になっている程、鼻のきき同様に目も弱いヒトです。だから音楽がリアルに感じるのかなあと、ふと。