【2018年3月20日】光陰矢の如し 〜 「ジャネーの法則」に思う

先日、本当に久しぶりに外に呑みに出かけました。時々行くお寿司屋さんです。
白子がなくなり、替わりにホタルイカがメニューに加わっていました。「まだ小粒ですが」ということでしたが、酢味噌和えをしてもらい、お酒といっしょに美味しくいただきました。

 

 

たまたま年齢の話題となりました。マスターは今年の5月で、70歳を迎えられるそうです。「こんな歳まで働くと思わなんだ」「こないだ60になったばっかりだと思うとったら、気がついたらもう10年経ってしもうた」そう仰っていました。
歳は、同じ時間を刻んで経っていくのではなく、歳をとるにしたがって、加速度がついていくものだと、それは誰もが感じていることなんだなあと、話をしながらあらためて思いました。

 

 

人間みんなそうなら、もしかしたら科学的にも証明されているのではないかと思って、帰宅してから調べてみたところ、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネが著作で紹介した「ジャネーの法則」によって、心理学的に解明されていました。「何故だろう?」「どうしてなんだろう?」は、学問の基本のモチヴェーションですね。

 

 

ジャネーの法則 (ウィキペディアより)

 

簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。

 

例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

 

 

 

 

 

子どもの頃は新鮮な経験ばかりで時間が長く感じられますが、成長するにつれて日々が単調になり、記憶することが少なくなるために、振り返ると時間が早く過ぎていったと感じるとのことです。

 

これを知ると、大体の人は、なるほどと腑に落ちると思われます。私も納得しました。
そして更におそろしい?ことに、この法則によると、0歳〜10歳までと、10歳〜80歳位 (要するに死ぬまで) の体感時間は、ほぼ同じぐらいとのことです。
つまり、人間はものごころがついて、自我が芽生える頃には、既に人生の半分が終わっているということです。確かに、そう言われるとそんな気がします。
(半分は20歳という説明をされているサイトもありました。まあどちらでも同じようなものです)

 

 

この法則については、いろんなサイトでいろんな意見を読むことが出来ます。読んでいたら、すっかり酔いが覚めてしまいました。
で、どのサイトを読んでも、ジャネーの法則の克服について「日々を充実させることが人生を長く楽しむ秘訣」のような結論が書かれています。
どのサイトでも簡単にまとめてありますが、実際それこそが大変なのですが…(書いた方々は、日々充実しているんでしょうか?)