【2018年4月21日】音と言語 (の発声) に、因果関係がありそうです

前々回「洋楽のカッコよさ」について少し分かったことを書いてみましたが、そのことについて、もう少し掘り下げてみました。

 

 

2018年1月2日のブログ「雅楽のタイム感と、エレクトロニカとの親和性」で、雅楽 (古来からの日本の伝統音楽) のタイム感について考えてみました。雅楽は一定のビートがなく、持続音が入れ替わりに鳴る音楽です。
この真逆が、瞬間瞬間で鳴っては消えるビート (打撃音) を、一定間隔で鳴らし続ける、ロックやブラック・ミュージックです。

 

 

それでふと思ったことです。日本語というのは母音+子音、で構成されています。歌うとその語尾が、必ず母音 (アイウエオ) になります。なので、日本人が歌を歌うと、メロディ (持続音) になってしまうのではと。自分の感覚だと、歌に力が入れば入る程、母音は伸び、メロディアスになっていきます。逆に、英語は子音で終わります。音が一語一語切れます。なので、歌うとビートになるのではと。
古来からの「歌」の地域特性が、現代に受け継がれているということです。

 

 

ここまで書いて、大昔の「ロッキング・オン」(音楽雑誌) に、岩谷宏さんの短いコラムでこのような趣旨の文章があったような気がしました。しかし「ロッキング・オン」は、とっくの昔に全て処分してしまったため、調べようがなく、実際のところ定かではありません。でもおぼろげながらも憶えていたということは、心に残るものがあったということなのでしょう。(もしかしたら勝手な誤読だったかもしれません)

多分、それについて、「だからこうだ」といったところまで書いてあったような気もするのですが…。

 

 

そして考えましたが、そしたら何故、私を含め一定数の日本人は、文化も生活習慣も、ましてや言葉も分からない異国の地の音楽の方が、生まれ育った日本の音楽よりもリアルに感じるのでしょうか?この肝心な問いに関しては、私には全く答えが出ません。ただ「カッコいい」としか言えません。
という訳で、今日もカッコいい洋楽を聴いています。

 

 

 

 

実は日本語にもビートに聴こえる発声語尾があります。撥音「ん」と、促音「っ」です。メロディをハネさせたい時は、その部分に撥音や促音がくるように歌詞を作れば、普通に歌ってもちゃんとハネます。
私の動画「あんたがたどこさ」。「あたがたどこさ…」と、上手くハネている曲ですね。

 

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