【2018年8月6日】スピッツはエヴァーグリーンです 〜 「サイクル・ヒット 1991−2017」聴きました

一年ぶり位に会った友人と喫茶店で話が弾み、そのお宅に10年以上?ぶりにお邪魔しました。

その友人には暑中お見舞いとして私の曲を入れたCDRをプレゼントしたのですが、それから話が弾み、娘のキーボードをみてほしいという話から、ご自宅にお伺いする事になりました。

 

 

私のお中元?のお礼にという事で、最近よく聴いているというスピッツのベスト・アルバム「サイクル・ヒット 1991−2017」を貸してもらいました。

スピッツをちゃんと聴くのも、それこそ10数年ぶりです。そのベスト盤は3枚組で、時系列に沿ってヒット曲や人気曲が収められています。私は2枚目の途中までしか聴いていた・知っている曲がありませんでした。

 

 

一枚目には、「ロビンソン」「チェリー」「空も飛べるはず」などの大ヒット曲が収められています。この一枚目は、うちに帰って聴いているとあの頃がフラッシュバックしてきてしまいました。カラオケでもよく歌っていました。なんか感無量という感じです。以前も書きましたが、音楽はタイムマシンです。

 

 

三枚目には、大ヒットしたアルバム「ハチミツ」(‘95) 収録の、私のスピッツ・ベスト3に入る曲「愛のことば」の2014mixや、こちらも大好きな、原田真二さんの名曲「タイム・トラベル」のカバーが入っていました。

驚くべきは、一枚目の一曲目「ヒバリのこころ」から三枚目の一曲目「魔法のコトバ」(この曲も名曲) の間、時間にして15年の年月が経っているにもかかわらず、音楽性が全くブレていない事です。

これは、マンネリというレベルではなく、デビュー時に既に普遍性を獲得していたという事でしょう。

 

 

アルバム最後の曲は「1987→」。性急でストレートなロック・ナンバーです。この曲を聴いていると、パンク・バンド(!)としてスタートしたスピッツが、いろんな人に聴かれながら、次第にポップに開けていくバンドに成長していく、そんな事を連想させる歌詞でもあります。(この曲のひとつ前の曲「歌うさぎ」もそう)

そして、そんなノスタルジックな気分が吹っ飛ぶ位に痛快な曲でもあります。そして、泣ける曲です。

 

 

12曲目「みなと」から、「ヘビー・メロウ」「歌うさぎ」、そしてラストの「1987→」への流れは感動です。このアルバムの最大の聴きどころです。スピッツ聴かなくなってスミマセンという感じがしました。ホントに。後からブックレットを読んだら、「ヘビー・メロウ」から「1987→」は、このアルバムの為の書き下ろしでした。納得しました。

 

 

最後に、その「1987→」の歌詞から。

 

 

らしくない自分になりたい

不思議な歌を作りたい

似たような犬が狼ぶって

鳴らし始めた音

 

 

 

 

(追伸)

 

あとあまり言われていませんが、どの曲もベース・ラインは聴きどころ満載です。私も昔よく聴いていた頃は、草野さんのメロディと歌ばかりに耳を奪われていましたが、今冷静に聴くと、このベースはすごい!です。ベースの田村さん、ごめんなさい。

 

しばらく聴き続けそうです。