【2018年9月15日】知人からの感想に思う

先日知人から私の曲を聴いた感想を頂きました。その中で、「…きっと、メロディーラインよりも、音、音を創作することに力を注いでるのかなと思いました。…」との箇所があり、なるほど、最近の自分の曲は、人によってはそういう風に聴こえるのかと、自分としては、ごく自然に作っていて、自覚がなかった事なので、とても興味深く読ませて頂きました。

 

 

その知人に返信をした際はそんな事は考えてなかったので、その辺には全く触れずに、ちょっと見当違いの返事をしてしまいましたが、そう言われてあらためて、以前作った曲と最近の曲を聴き返してみると、たしかに以前より繊細な音像に (良くも悪くも) なっています。

単純な話、ソフトで作っているからこうなるのかなあと。音は選び放題で、いくらでも凝れるので、無意識のうちにどんどん凝ったものになっていったのかなあ。

 

 

だけどもこれは善し悪しで、音の出かた、響きばかりを追いかけていると、メロディは単純な繰り返しの方が作りやすいので、だから最近作る曲はメロディアスでないのかなと思ったりしました。

あと最近自分が聴いている音楽自体、メロディアスでなく、リズムや音響を聴かせるものが多い事も一因かなあと。そんなこんなで、歌メロなんか言葉がちゃんと乗っかるように歌っていればそれでいいや、となってしまうのかなと。いろいろと考えさせられました。

 

 

だけども、そんなこんなでいろいろ考えながら作ると、あっちを立てればこっちが立たず、状態になり、煮詰まってしまうので、結論としては「何も考えずに無邪気に作る」のが一番かなあと。

楽器の前に、PCの前に座ったら、何も考えない。そして「◯◯さんに聴いてもらいたい曲を作る」(「◯◯さん」の数が多ければ多いほど、開かれた曲になる気がしますし、「◯◯さん」は、時には自分自身でもありえるかと)。

それで出来たものに関しては、善し悪しは気にしない事。

 

 

あらためて、貴重なご意見ありがとうございました。

 

 

 

 

今まで一人にしか「イイね」を言われていない程の変な曲、自曲の「焚き火」。でもこの曲は、音と言葉を作っていくのがとてもスリリングで、自分的には一番充実したレコーディングでした。

自分の満足度とリスナーの満足度は、必ずしも一致しないようです。