日本のバンドではマイ・フェイヴァリットである、くるりの新譜がようやくリリースされます。今日まで全然知りませんでした。リリース情報はとっくに発表されていたみたいです。4年のインターバルは、多作のくるりとしては最長です。それだけでも期待大です。
インタビューを読むと、どうやら歌モノらしいです。とは言っても、同じく歌モノ「魂のゆくえ」「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」のような、岸田ワールド的なアルバムたちとはちょっと趣きが違っているようで、あくまで「バンドで練った」歌モノのようです。
と言われて、三枚目「TEAM ROCK」までのアルバムの中の、オルタナティブな要素の曲を抜いた曲たちを連想しました。2月にリリースされたシングル「その線は水平線」も、そんな趣きが感じられました。
アルバム毎に実に多彩な展開を聴かせるくるりの音楽ですが、私にとっては、くるりの一番美味しいところを味わえるアルバムになりそうです。
くるりの音楽で、前述の「多彩さ」と相反すると思われるかもしれませんが、もう一つの要素に「教科書的」「理論的」なところが感じられるところです。インタビューでもしょっちゅう音楽用語が出て来ます。日本のロック・ミュージシャンでは珍しいのではないかと。
教科書的というと語弊があるかもしれませんが、何というか、基礎・土台がしっかりしている上で、いろんな音楽的試行錯誤をしている、という印象です。滅茶苦茶アヴァンギャルドな曲を演っても、曲自体の骨格がしっかりしているので、あと演奏がやたらと上手いので、無茶苦茶には聴こえません。
そして「ばらの花」「ブレーメン」などの美メロ曲も、実にスタンダードな美メロで、決して狂気の美メロではありません。それこそ、音楽の教科書に載せてもいい曲たちです。
このブログを始めた際、ブログで新譜のレビューをしていきたいなあと、実は思っていたのですが、実際は出来なくて断念しました。何故出来なかったかと言うと、数回聴いただけでは、その音楽についての文章が全く浮かばず、書けなかったからです。
今までこのブログで、新譜ジャケ買い等の所感ではなく、ちゃんとその内容に言及している素材となっている曲・アルバムたちは、おそらく最低50回〜100回以上は聴いているかと思われます。それぐらい聴かないと、自分の中でちゃんと咀嚼されて、文章として書けないのでしょう。
くるりのニュー・アルバムも、気に入ったら聴き込んで、そのうちいつかブログ上に文章を上げる日が来ればいいなあ、そう思っています。
◎以前に上げたくるりの記事 (クリックで読めます)
くるり岸田氏の単行本が発売されていました! (2017 6/5)
前回の続き 〜 くるりは昔のUKプログレ・バンドのよう (2018 3/17)