【2018年11月2日】美しさは常に日常に、心の中に 〜 先日の景色から

 

 

先日の夕方、激しい天気雨が降りました。キラキラときれいで思わずシャッターを切ったのですが、その後出掛けるのに車に乗ったところ、反対の東の空には、右から左までしっかりと繋がっている大きな虹を見ることができました。こんなすてきな虹を見たのも久しぶりです。

 

 

虹のように目に見えての大きな景色の変化は普段はありませんが、それでも実は一刻一刻、一瞬一瞬、景色は変わっていっています。私たちが気付かないだけです。気付ける人は、日々、空や雲を眺めているだけで、それなりに楽しいのではないかと思います。

 

 

「雲は天才である」と書いたのは、石川啄木ですが、雲が天才、ではなく、石川啄木の感受性が天才的だったのではないかと。私たちも、旅行などで知らない土地に行くと景色がきれいに見えたりしますが、それも、知らない土地がきれいなのではなくて、行った私たちの感覚が、美しい景色を求めようとするモードに入っているから、その土地がきれいに見えて心が動く、のではないのでしょうか。

 

 

今いる、住んでいる、退屈なこの場所も、旅人から見ればとても美しい場所ではないかと。昔ユーミンが、作詞をする時は旅人目線になる、というような事をラジオで言っていましたが、そういう事なんじゃないかな。

私も常日頃から、そんなモードでいたいものです。運転しながら、虹を眺めながら、そんな事を考えました。