【2018年12月1日】次の曲も老人目線の歌になりそうです 〜 ふと聴きたくなった、斉藤和義「老人の歌」

‘96年にリリースされた、斉藤和義さんのアルバム「FIRE DOG」に、「老人の歌」という曲が収録されています。歌詞は抽象的で、いろんな解釈が可能なのですが、タイトルに「老人の歌」とついているので、人生最後のひとときの心象を歌った歌と捉えるのが一番しっくりきます。

 

 

斉藤和義さんは、当時の女友だちがライヴにも通うように行ってる程の大ファンで、CDを借りて何となく聴いていました。その中でこの「老人の歌」はすごく気に入って、この曲ばかり聴いていました。この「FIRE DOG」は、結局自分でも購入しました。

 

 

 

それなりにいつも

そこそこの日々はあるけど

体中が震える出来事は

少なくなるな

そういうもんさ 〈涙〉

 

 

これは「老人の歌」の、アコギの弾き語りによる歌い出し。この後ノイジーなロックになります。

詞の世界観とノイジーな音が、単純に気に入ったのだと思います。

 

 

この曲に限らず、私は若い頃から老人目線の入った歌が好きだったみたいです。

以前上げた、エレカシ「浮世の夢」や、この当時ブレイクしていた小沢健二さんなど、それぞれそんな老人エキスが入った歌を歌っていて、だからしっくりときて、よく聴いていたのだと思います。

 

 

 

何でこんな事を思い出して書いているかというと、最近完成した4曲中、3曲が、老人目線が入った歌だったからです。「ギター」=成長した子どもを思う歌、「ユメヒトヨ」=無常観、諦念を歌った歌。そして「死について思うこと」は、そのまんまという感じです。どの曲も、決して暗くはないのですが…。

 

 

そして、新しく出来たメロディに歌詞をつけていたのですが、これまた、そのような路線の歌になりそうです。このままいくと「老人の歌」のコンセプトで、アルバムが出来そうです。まあそれはそれで面白いかもしれません (笑)。人生、歳を重ねていろいろと諦めることも、希望を持つことと同等に大切なことだと、実は思っているからです。

 

 

 

 

今回のは、この「FIRE DOG」を十数年ぶり?に聴きながら書きました。

7曲目、ポップな「大丈夫」から、ジョン・レノン「マザー」っぽいアレンジの「桜」、フラワーカンパニーズ参加の「あの高い場所へ」、そして「老人の歌」、の流れが実にいい感じです。