【2019年1月3日】マスタリングを行いました 〜 マスタリングのモニター考

「ギター」〜「続いていく世界」までの5曲を知人数名にCDにして配ろうと思い、一枚のCDに落とすマスタリングを行いました。それぞれレヴェルがバラバラな曲たちを、続けて聴いても自然に聴けるように調整する作業です。

 

 

曲作りとミックスダウン及びマスタリングは、作業は勿論のこと、音に対する視点というか目線が、まるっきり正反対の感覚が要求されます。

曲作りは、内へ内へと掘り下げていく作業です。どこまで掘り下げていけるかが、曲の善し悪しにつながってきます。それに対して、ミックスダウンやマスタリングは、その出来た音塊を、外から眺めて調整していくという作業です。一つひとつの音を突き放して聴く客観的な視点が重要です。

 

 

マスタリングの際は、あまり深く曲の世界に入り込むと音量等のバランスがよく分からなくなります。それも、性能の良いヘッドフォンやスピーカーなどでじっくり聴くと、余計にです。なので私は、マスタリングのモニターとして、カーステレオで聴いて判断する事にしています。

 

 

カーステレオだと、意識は運転の方に傾いていて、音量もそれ程ではないので、結構客観的に聴けます。時には好きなアーティストの曲をランダムにかけつつ、合間に自曲を入れたり。このカーステレオで鳴らすという方法は、細野晴臣さんの本に書いてありました。

 

 

ちなみに大貫妙子さんは、ラジカセで聴いたりお風呂で流したり、いろんなシチュエーションで聴いて判断していると、昔何かで読んだことがあります。島村楽器のCubase担当のTさんは、音質の良くないイヤフォンを使って行うそうです。皆さんそれぞれ工夫なさっているんですね〜。