【2019年1月17日】「昔、むかし…」トラック出来ました

「昔、むかし…」のトラック、一応完成です。前々回のブログ記事「デジタル・レコーディングと点描画 〜 19世紀の画家、スーラの点描画に学ぶ」で書いたように、点の積み重ねを意識して、いつもは入れるキーボード・シンセ類の持続音は入れずに、点っぽい音のみで構成してみました。

 

 

それで、トラック制作もほぼ完成に近づいた頃に、アコギのカッティングを入れてみました。アコギを入れることによって、全ての音が繋がった感じがして、それで終了となりました。曲の長さは7分越えと過去最長です。

 

 

昼間にギターを録っている時、ちょうど雨が降っていて、イントロのギターにそのノイズも入っています。気に入ったのでそのまま採用しました。

あと、最近のトラックによく入れているAMラジオの周波数っぽいこもった音も、今回もしっかりと入っています。こういう音やノイズを入れないと、デジタルの音がキレイすぎてどうも今ひとつ良く聴こえません。まあ好みの問題だと思います。

 

 

ヒップホップのスクラッチ音やエレクトロニカのグリッチ・ノイズの音など、自分でデジタル・レコーディングする前はそれ程重要な音ではないと思っていたのですが、そうではなくて、ああいうノイズが入っているからこそ、曲全体が音楽的に聴こえるのだと、ようやく分かりました。

以前はレコーディングすれば自然にノイズが入ったので、そんな事は考えたこともありませんでした。個々のデジタル音源は真空パックされた空気感のない音たちで、それらを繋げるために必要なんだと。

 

 

 

先ずはひと段落という感じです。歯が治るまでしばらくは歌は控えて、どんどん曲を作っていきたいと思います。

 

 

 

 

ホンモノのレゲエは一聴して洗練されて聴こえますが、実はノイジーな音がたくさん含まれています。これはライヴのムーヴィー。レゲエは本来、こうやって音を空気に解き放って聴く音楽です。最近はどうもヘッドフォンで聴くのを前提に作られている音が多くて。(スマホ・ダウンロード聴き層がターゲット)

ついでに言うと、ロックのようにドラマティックな音楽でもなく早弾きなどもないので、誰でも演れそうだと、これまた一聴して感じるのですが、ミュージシャンは皆んなテクニシャン揃いです。