【2019年2月18日】CD2枚購入しました 〜 キース・リチャーズ「メイン・オフェンダー」、プリッツ「サウンドキャッスルズ」

オフ日がこんなにいい天気なのは久しぶりではないかと。何となく得した気分です。久しぶりにリサイクル・ショップに行って、CDを購入しました。

 

 

 

一枚は、キース・リチャーズ「メイン・オフェンダー」。’92年にリリースされた、ソロ二作目です。聴こう聴こうと思いながらも二十数年 (笑)。偶然見つけて、これを逃すとまた忘れてしまうと思い、そのまま購入しました。

 

 

このアルバム、聴く前から大体どんな感じか想像はついていました。だから逆に「そのうち聴こうか」と思いつつ、ずっと聴きそびれていたのですが。

そして聴いたら、やっぱり想像通りでした。ストーンズのサウンドのベースを担っているのはキースさんである事は周知の通りですが、ソロだと更にそのエッセンスが抽出されています。ミックさんのメロディ&ヴォーカルがないので、実に地味に聴こえますが、これはクセになります。

 

 

誰もが弾けそうで弾けない間の多いギターと、決して上手くはないけど味があるボーカルは、唯一無二です。音楽センスの塊のような人です。センスで鳴らしているので、コピーしても上手く演れません。

昔からストーンズのフォロワーはそれこそ星の数程いますが、本家を凌ぐ音楽性をみせるバンドがいないのも、センスの差なのではないかと。

 

 

 

それで、気に入って何度もリピートしているのが、「ワーズ・オブ・ワンダー」というレゲエ曲。ストーンズの’70年代以降のアルバムに、ほぼ必ず入っていたレゲエ曲のようです。この曲の、乾いた音の感触は「ブラック・アンド・ブルー」(‘76年) 収録の「チェリー・オー・ベイビー」のようです。

そう言えば、キースさんの最初のソロ・シングルは、レゲエの有名曲「ハーダー・ゼイ・カム」でした。

「今」「刹那」を捉えるギター、ビートです。やっぱりこれなんだよなあ。。

 

 

この曲や、その一連のレゲエ曲を聴くと、数多のストーンズに似たバンドと本家との違いが、メインのロックンロール曲を聴くよりも、実に明確に感じられます。

つまりは、「行間」を鳴らせているか、否か。「刹那」を捉えているか、否か。という事だと感じます。隙間だらけのこのソロ・アルバムが、その証明です。

 

 

あと前作と違って、ジャムっぽい曲が多いのが特徴かと。3分台が一曲のみ、あとは全て4分〜6分台と、長めです。ファンには堪りませんんね。これは、聴き手を選ぶアルバムです。

 

 

 

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もう一枚は、プリッツ「サウンドキャッスルズ」。こちらは’06年にリリースされています。こちらは完全にジャケ買いです。

 

 

ジャケットとタイトルから、絶対にエレクトロニカ系だと思ったのですが、ちょっと違いました。

たしかに変わった音響ギミックもありますが、昔懐かしい「ジャズ・フュージョン」に、エレクトロな味付けを施した、そんな音でした。かなりテクニカルです。Amazonのレビューによると、このプリッツは、ニール・カウリーというジャズ畑のミュージシャンのソロ・プロジェクトだそうです。まさに、そんな音です。

 

 

両方とも「当たり」という事で。(笑)

 

 

 

 

偶然ですが、伸びた影が、四分音符に見えます。