【2019年5月12日】前回の続き 〜 音楽ジャンルの細分化に思う

昔のように一緒くたに「ロック」と呼ばれなくなった最近のロックは、細かいジャンル分けがより一層進んでいます。

この理由の一つには、実際に音楽性が多様化してきた事も当然あるのですが、もう一つ、ネット時代・AI時代に対応して、ジャンルの細分化により楽曲を整頓し易くする為、という側面もあります。単純に、ジャンルが細かいと検索し易く、聴きたい曲・探している曲にヒットし易くもなります。

かと言って、それがよい事ばかりではなく、少なからず弊害もあります。

 

 

 

日々のニュースでも、TVや新聞で受け取るニュースと、yahoo!ニュースなど、ネットで受け取るニュースには大きな違いがあります。

 

 

自分の場合ですが、TVや新聞だと、自分の興味のないニュースまで割とニュートラルに情報として入ってきますが、yahoo!ニュースだと、並んでいるタイトルで先ずは読む・読まないが決まってしまいます。更に下の方は、AI?が選んだ、自分向けのニュースが並んでいて、もうこうなると、ニュースを読むというよりも、好きな読み物を読むという感じですね。

 

 

つまり、興味のあるニュースについては詳しくなりますが、興味のない事については、とことん知らなくなっている、という事です。これが、健全な状態なのかと考えると、決してそうではない気がします。

 

 

TVや新聞も、局や紙面によって取り上げる内容が違っていますが、ネットから受け取る情報程、偏ってはいない気がします。

というよりも、これは自分自身の問題であって、ネットは私が好む情報ばかりを選ぶからいけないのであって、そうでなかったら、ちゃんとニュートラルに接する事が出来るのではないかと思いますが、これがなかなか。

 

 

 

それで、音楽ジャンルについての話に戻します。

音楽ジャンルについても日々のニュース同様に、ネットで好きなジャンルを掘り下げる人が増えているという気がします。細分化されているので、掘り下げるのも楽に出来ます。

YouTubeやGYAO!などの動画サイトでも、続けて同じアーティストや同じジャンルのを閲覧すると、オススメとして、次々と似たようなのが紹介されてきます。

 

 

それはそれで便利なのですが、どうも私は違和感を覚えます。

昔のように、ラジオで偶然聴いた曲がとても良くて、それが今まで名前だけ知ってたけど全く興味がなかったアーティストの曲で、それからいっぺんにファンになった、などという事、つまり偶然の出逢いの場がすごく減ってしまった気がするからです。まあこれも時代の流れでしょうか。

 

 

 

 

 

試しにGYAO!で、ストーンズを閲覧してみたら、こんな感じのオススメでした (笑)。上手く出来ているなあと、あらためて感心しました。