【2019年5月29日】「バンドのキーはドラム」を再認識 ーー 今朝の記事から

 

 

これは、ミュージシャンであり文筆家である西寺郷太さんの対談記事です。まずタイトル。グルーヴを「画素」と捉える視点がユニーク且つ的を得ていると感じました。

 

 

私はストーンズのグルーヴについて何度か書きましたが、西郷さんのように、ドラマー視点では考えた事がなかったので、目からウロコという感じでした。

そのストーンズが長く続いている理由について。あくまでも観念論的な考察ですが。

 

 

…バンドって快楽なんで、その部分がヴォーカルとギター、ギターとドラム、ベースとドラムってところで一致していれば、どんだけ仲が悪くたってその座組みは続くんですよ。やめられないんですから(笑)。

 

 

なかなかユニークですね。「お仕事」としてではなく、「快楽」が続いているから継続していて、そしてリスナーは、聴いていてその快楽が共有出来るからこそ、今に至っても緊張感溢れる音で、リスナーを魅了し続けているんじゃないかなと。そんな気がします。

 

 

リスナーとしての私は、この10数年でめっきり聴かなくなったのがバンド・サウンドです。多分最後に好きになったのは、レディオヘッドとかレッチリとかで、それ以降の新しいバンドは全く聴いていません。

「昔はよかった」の年寄り話ではありませんが、こういう記事を読むと、やっぱりバンドの音っていいなあと思い出し、昔のロックを聴いてしまいます。今のバンドでも「これは」というグルーヴを奏でるバンドがあったら、どなたか教えていただきたいものです。

 

 

 

ところで、バンドを演ろうとした方なら誰しも経験があると思いますが、最終的に見つからないのがドラマー、のパターンが多いのではないかと。私の若い頃は、ドラマーは引っ張りだこで、掛け持ちでいくつかのバンドで叩いていた人が多かったです。

 

 

しかも今は、音楽ソフトの普及で、バンドを演らなくても音楽が作れる時代です。でも目的が「楽曲を制作すること」ではなく、「楽曲を演奏すること」だと、やっぱりバンドは不可欠です。まずは楽しんで演るところから、素敵なグルーヴが生まれるのではないかと。