【2019年6月8日】ミュージカル「エリザベート」観ました

知人に宝塚歌劇団のDVDを数枚お借りしました。実は宝塚歌劇団は、私が中学生の時に修学旅行で関西に行った際に、一度観ています。

 

 

 

今でも憶えていますが、私のグループの男子(修学旅行はグループ行動だった)は皆んな「こんなの観てられるか」的なノリだったのですが、いざ観ると、皆んな魅せられてボーッとなっていました。ちょうど「ベルばら」ブームの醒めやらぬ頃です。

男子でさえそうなので、女子は大変なものだったんじゃないかと。卒業文集に、何人もの女子が宝塚の事を書いていたのを記憶しています。

 

 

そんな事を思い出しながら、何気に借りて、何気に見始めたのですが、まさしく中学生当時のように、作品に襟元をグイッと掴まれるように引き込まれていきました。正直言って、今、この歳になって観て、こんなに面白く感じるとは思っていませんでした。

数本お借りした中から私が観たのは「エリザベート」という作品で、観た後調べたら、生と死をテーマにした有名な物語でした。

 

 

生まれてから今まで、観たのがこれで2本目のミュージカルなので、偉そうな事は言えませんが、引き込まれた最大の理由は、音楽とダンスです。セリフも基本、歌うので、とにかく観ていて目や耳を逸らす暇もないという感じです。音楽ライブのようです。(というか、実際ライブDVD)

 

 

 

それで、「エリザベート」ですが、「生と死」について、凄く考えさせられるお話です。

「死」が擬人化されていて、生と死を演じるキャストたち同士が対立するように話は進んでいきますが、実のところ、死は生の中に影のように常に在るのではないか、そんな風に観てて思えてきました。

 

 

「死」を演じるキャストは、主人公を演じるキャストの「生」の一部なんじゃないかなと。「死」を演じるキャストは、主人公の妄想なのではと。

デヴィッド・ボウイの歌や村上春樹の小説にも、自分の中の生と死・正気と狂気、といったテーマの作品がいくつかあり、私にとっては、余計に馴染みやすかったのかもしれません。

 

 

 

印象に残ったセリフ。

 

「人生は短すぎて   退屈している暇などない」

 

「死は逃げ場ではない」

 

メモった訳でもありませんが、頭に残っています。その他、いろいろと考えさせられる言葉がありました。

 

 

 

もう数回観て、もう少し考えてみたいと思いました。(考えたり妄想したりするのが大好きなので。。)

この作品の印象から、曲も書けそうな気がします。

 

 

 

 

 

 

こちらは、デヴィッド・ボウイ「世界を売った男」(‘71年)。最初期のアルバムです。

ハードな音と、分裂症気味の歌詞が魅力です。「エリザベート」を観ていて、このアルバムの曲たちが浮かびました。