【2019年6月14日】完成した音の後ろに広がる世界 〜 レディオヘッドの過去音源発掘に思う

 

 

レディオヘッドの過去音源が、ハッキングされたのがきっかけで世に出るとの事です。

 

 

それでこの音源ですが、何と180時間分との事です。一日10時間づつ聴いても、全部聴き終わるまで18日かかります。クォリティは分かりませんが、このヴォリュームだけで、さすがレディオヘッドだなあと思ってしまいました。

 

 

しかも、寡作なミュージシャンならともかく、割とコンスタントにアルバムを出して、ツアーもして、しかもソロ活動までしているにもかかわらず、このヴォリュームです。私はこういうお蔵入りの音源は基本、聴かない事にしていますが、ちょっと興味を持ってしまいました。

 

 

 

この音源は、’97年リリース「OKコンピューター」前後のものとの事ですが、もしこれが、次作「キッドA」(‘00年) のだったら、18時間だあろうが、もしかして購入しているかもしれません。

 

 

「キッドA」は、私がその後のギター・ロックを聴かなくさせた?アルバムです。

音像はエレクトロニカの影響が大なのですが、その頃のエレクトロニカとは似て非なる表現で、まさにロックとしか言えない世界を描いています。

何でこういう音でロックに聴こえるのか、未だに分かりませんが、だからアウトテイクが聴きたいなあと、思う訳です。

 

 

私は「キッドA」の次のアルバムから、徐々にレディオヘッドは聴かなくなっていき、「イン・レインボウズ」を最後に、アルバムも購入していません。何となく、ギター・ロックに退化していってる風に聴こえてしまって。。(よく聴くとそうではないんですが)

 

 

ビートルズの「アンソロジー」シリーズのように、優れたアーティストのお蔵入りヴァージョンは、ともすればダイヤの原石のように、完成品以上に楽しめるトラックが埋もれているというのは容易に想像出来ます。もしかして、「OKコンピューター」〜「キッドA」への橋渡し的な音源も、この中に埋もれているかもしれません。

そんな事を考えると、ムラムラと聴きたくなってきます。。