【2019年6月30日】またしてもレゲエの魅力を語ります

 

 

レゲエを日常的に聴かなくなって久しいのですが、本日のyahoo!ニュースのこの記事を読んで、久しぶりにじっくりと聴きました。

 

 

過去に何度も何度も書いていますが、私は昔からレゲエが大好きで、今でも一定周期で無性に聴きたくなります。私の好きなレゲエは、今ではルーツ・レゲエと呼ばれる類いの音で、’80年代前半ぐらいまでの音です。それと、そのルーツ・レゲエの発展形のダブです。

 

 

 

この頃のレゲエは、レベル・ミュージックと呼ばれる程、反体制・戦闘的な歌が多いのですが、リズムは実に大らかで優しいです。歌詞の分からない私は、当時チルアウト・ミュージックとして、あるいはリズムと音響を楽しむ音楽として聴いていました。

 

 

私の好きなロック・ミュージシャンだと、キース・リチャーズや、先日上げたレディオヘッドのメンバーなどが、レゲエ好きとして有名ですね。

キースさんはストーンズでもソロでもレゲエ曲を演っていて、どれも良い曲ばかりです。ちなみに私の「ふきのとう見つけた」のドラム・トラックは、キースさんのレゲエ曲のサンプリングです。

 

 

 

それで、久しぶりにレゲエをじっくりと聴いていて感じたのは、随分リズムが揺れるなあという事です。悪い意味ではなく、良い意味で。最近は、自曲もそうですが、デジタルの音ばかりに接している為に、こういう揺れるリズムが、すごく新鮮に聴こえたのだと思います。

こういうタメやノリを、PCソフトで出すのは至難の技です。だから皆んな、ナチュラル・グルーヴの音源をサンプリングして使うのでしょう。(私も)

 

 

ルーツ・レゲエは、大体がツー・コードやスリー・コードで作られていて、音数も少なくスカスカです。ある意味、今のJ−ポップと真逆の音楽です。しかし、その音世界はすごく豊潤で味わい深いものがあります。それはひとえに「グルーヴ」によります。

 

 

思ったのは、今の時代、楽器を弾いて音楽を作る人は、いわゆる「上手く(速く・正確に)弾ける」ように練習する必要はないんじゃないかと。

「上手く」には、PCでいくらでも直せます。それよりも、いかにして気持ちのいいグルーヴを出せるか、が、これからのミュージシャンに一番求められるところなのではないのでしょうか。そう感じました。