【2019年7月6日】「『金銭感覚はザルでした』“一文無し寸前”になるほどお金を使った手塚治虫のマネーの哲学」を読んで

 

 

手塚治虫さんは、日本が生んだ最高クラスの表現者だと、私は思っています。その手塚治虫さんの娘さんのインタビュー記事を、今朝読みました。

この記事は、タイトルこそ「マネーの哲学」となっていますが、読んでみると、知られざる手塚治虫さんの日常の様子が家族目線で語られていて、私のようなファンにはとても興味深い記事でした。

 

 

 

結構長い記事で、サブタイトルだけでも含蓄があるので、いくつか記しておきます。興味を持たれた方は、是非本文をご覧下さい。

 

 

「金銭感覚はかなりザル」クオリティを求めて際限なくお金を使っていた

 

「子どもたちは、一番いいところに、一番いい方法で連れていく」

 

「インプットこそが人生を豊かにする」手塚治虫がお金を使うワケ

 

 

人は誰しも、その人にとって本当に必要なモノ・コトに出費する際は「もったいない」という感覚は皆無なのではないかと、私は思います。

手塚さんにとって一番重要なのは「いい作品をたくさん描く」事であったのでしょう。なので、自分の稼ぎは全て作品の為に注ぎ込まれたのでしょう。まさに「インプットこそが人生 (=作品) を豊かにする、です。

 

 

 

手塚治虫さんのマンガは、今読むと、そのどれもがまるで近未来 (つまり、今) を予知した予言書のようです。

人間とAIの問題 (鉄腕アトム)、終末医療や安楽死の問題 (ブラックジャック)、ヒトの寿命は伸び続けるけど、それはしあわせな事なのか? (火の鳥)…。

更には、ジェンダー問題やLGBT問題、人種差別、都市の孤独感が生み出す人格破綻や犯罪…。挙げたらキリがない程です。こんなにも当たっているなんて、という感じです。

 

 

ロックを聴く以前の少年の頃、友人宅や、町の本屋さんで必死で?立ち読みして (おこずかいで買えないほど、膨大な量だった) 読破した、手塚治虫さんの作品たちは、おそらく私の人格形成期の重要なインプットとして、今後も感じ方・考え方に影響を与え続けていると思っています。

 

 

 

アニメ「火の鳥」より。