【2019年8月1日】「Dance Dance」に和太鼓を鳴らしてみました 〜 和太鼓とPIL「アンダー・ザ・ハウス」

新曲「Dance Dance」、トラックはほぼ出来たのですが、どうもスマート過ぎるというかオシャレ過ぎるというか。。そんな引っかかりのないサウンドになってしまい、もう一工夫必要と思っていたところ、閃いたのが、和太鼓です。

 

 

そもそも、「舞踏会」に手を加えている時に、こういう雅楽っぽいビヨ〜ンとした電子音とメロディに、和太鼓の音が合うんじゃないか、と思ったのがきっかけです。

実際に鳴らしてはみたものの、上手く合わなかったのでボツにしましたが、今度は「Dance Dance」で鳴らしてみたところ、意外としっくりときたので、採用する事にしました。サビのビートで勇ましく鳴らした音は、CubaseのHALion Sonic音源「Taiko Drum」です。

 

 

 

和太鼓で思い出すのが、パブリック・イメージ・リミテッド (PIL) の’81年リリースのアルバム「フラワーズ・オブ・ロマンス」。

何度もこのブログで上げている「メタル・ボックス」(‘79年) の次にリリースされたアルバムです。

 

 

このアルバムでは、「メタル・ボックス」で重低音ベースを弾いていたジャー・ウォーブルが脱退。ベース抜きでレコーディングされたのですが、全編、強烈なドラム・ビートとジョンのボーカル・パフォーマンスで成り立っている、恐るべきアルバムです。辞めたジャー・ウォーブルに「オマエなんかいなくても曲は作れるよ」と言ってるようです (笑)。

 

 

 

このアルバムの「アンダー・ザ・ハウス」という曲。FMラジオ「サウンド・ストリート」で、初っ端にこの曲がかかって度肝を抜かれた (ちょっと大げさに言うとです) 事は、今でも憶えています。終始ドコドコと鳴るこの強烈なドラムが、まさに和太鼓のようなビートです。

 

 

その時のDJの渋谷陽一さんが、ジョンにインタビューした際に和太鼓のレコードをプレゼントしたと言っていたと、記憶しています。今思うと、渋谷さんの自慢話だったのでしょうか (笑)。でも、和太鼓のレコードをプレゼントするという発想は凄いなあと。さすが渋谷さんです。

ちなみにあと二曲、このアルバムからかかって、それは「バンギング・ザ・ドア」「ハイミーズ・ヒム」でした。この二曲はそれほど強烈ではありません。

 

 

 

しかしながら、私のこの曲は、「アンダー・ザ・ハウス」には似ても似つかない、パワーのないスマートな曲です。パワーのないのが私の個性なので (笑)、そこはしっかりと向き合って作っていきたいかなと。完成までもうひとがんばりします。

 

 

 

 

「メタル・ボックス」同様、今聴き返しても全く時代に埋もれていないサウンド。この頃のジョン・ライドンさんは、クリエイティブな才能が爆発しています。