【2019年8月9日】現実音は何故安らぎをおぼえるのか?

数日前のある日にふと、以前に作った「ネット」という曲にいろんな現実音を入れてみよう、と閃きました。

この曲は、インターネットで世界 (や宇宙や人の心の中) と繋がる事を歌った歌で、現実のいろんなシーンを言葉で切り取っています。そんな歌詞なので、実際の現実音も挿入したら面白くなるんじゃないかと、ふとそう思った訳です。

 

 

それで、実際にいろんなシーンの音を自分で録り集めるのは不可能だと思い、ネットでフリーの環境音が上がってないかと調べてみました。やっぱりという感じでいろんなフリー音源サイトが上がっていて、さすがネットの世界だなあと。「環境音」で検索して、いくつかのサイトからいろんな現実音をダウンロードして、曲トラックに取り込んでいる最中です。

 

 

 

面白いのは、雑踏系の自然音 (駅の改札、街の中、お祭りの最中等) も、いわゆるリラクゼーション系の自然音 (波や小川のせせらぎ、焚火等) と同じように、リラクゼーション効果がある事です。

不快な雑踏や満員電車もリラクゼーション?という感じですが、これにはちゃんとした理由があるみたいです。

 

 

日常の音でも仮想空間的イメージを持つことにより、 特に右脳は活性されます。 

という事らしいです。

 

(「アリバイづくりに最適な環境音集めました!」というまとめサイトより引用)

 

 

これを読んで、なるほどなーと腑に落ちました。

雑踏の音も、現実の雑踏にいて聞こえてくる音と、切り取って静かな部屋で聞く雑踏音とでは、脳には全然違って聞こえるみたいです。その「切り取って聴くこと」を「仮想空間的イメージ」と表現している訳ですね。

 

 

そう考えると、現実音には「耳によくない音」など何一つないような気がしてきました。

上手く使って、曲の世界観を演出したいです。(切り貼りの手間が、意外と大変です)

 

 

 

 

過去曲で、現実音を大きく使った二曲。「ふきのとう見つけた」と「焚火」。

 

どちらの現実音も、楽器の音よりも耳に優しく聴こえます。そして楽器の中でも、アコースティック楽器の方が、電子楽器よりも耳に優しいような気がします。上手く使えば面白い曲がもっともっと生まれそうです。