【2019年8月11日】リサイクル・ショップでCD2枚購入しました 〜 dbクリフォード「リサイクラブル」、マイケル・ジャクソン「メロウ・マイケル・ジャクソン」

 

 

 

温故知新という訳ではありませんが、このところ、聴いてなかったその当時の音源を探す日々です。

フジロックで来日したキュアやデス・キャブ・フォー・キューティーや、今月になって当ブログに上げている、ポラリスやナンバー・ガールなど、大体が’90年代〜ゼロ年代の音源です。

特にゼロ年代は、リアル・タイムではかなりマニアックな音楽ばかり聴いていたので、聴き逃した良曲・良アーティストが多いのではないかと、最近になって感じています。

 

 

先日購入したdbクリフォード「リサイクラブル」(‘07年) も、そんなアルバム。名前も知らなかった人でジャケ買いなのですが、「当たり」でした。

調べたら、スティーヴィー・ワンダー、ビートルズ、ジャミロクワイ、スティーリー・ダン等に影響を受けた、とあり、たしかにゼロ年代とは思えない古典的な曲構成が印象的です。いわゆる「音楽エリート」が作った楽曲に聴こえます。(皮肉ではなく、褒めているんですが)

 

 

ライナーノーツを読むと、「…18歳でボルドーにある音楽学校CIAMに入学。フランスでは米国のバークリー音楽院に匹敵する位置づけの名門校だそうで…」と書いてあり、やっぱりほんとのエリートでした (笑)。

 

 

 

ところで、’90年代 〜 ゼロ年代以降のポップスは、このような複雑なコード・進行・ヴォイシングで聴かせる楽曲よりも、リズムやサウンド・デザイン自体で聴かせる楽曲が主流になっています。(J−ポップは複雑になってきてますが)

 

 

一つの要因として、機材の進歩により、音楽の楽理をちゃんと勉強しなくても、楽器が上手く弾けなくても、アイディア一発でそれなりのサウンドが鳴らせるようになった事が挙げられます。(かく言う私も、機械の力を借りないと音を鳴らす事が出来ない一人です。) そして聴く方も、理論に囚われていない破茶滅茶な楽曲にもサッと反応出来る程、耳が肥えてきた事も。

こういったところが、(私を含めた) 年寄りが、「最近の音楽はちっとも分からない」と言う所以かなと。でもこれはいつの時代でもそうです。

 

 

そんな保守的な、最近の音楽が分からない人にこそハマりそうな、この「リサイクラブル」。

時代の音ではないので売れなかったんでしょうが、こういう古典的なポップスを演る人が今もちゃんと居る事に、安心感と共感を覚えました。

 

 

 

長くなったので、マイケル・ジャクソン「メロウ・マイケル・ジャクソン」は次回に。

 

 

 

 

購入のきっかけになった、裏ジャケの本人からのメッセージ。