【2019年8月16日】「Dance Dance」ミックス・ダウン終了、完成です!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 〜 現代の音楽の、ミックス・ダウンの重要性を考える

という訳で、「Dance Dance」、完成しました。この曲では、低音域をいつもよりも低く・大きく鳴らしています。そしてこれには、ちゃんとした意味があります。

 

 

 

ところで昔は、AMラジオで聴かれる事を意識して、中音域をメインにしてミックス・ダウンされていたそうです。

AMラジオは、街や、車中や、家などで、常に流れていました。なので、多くの人に聴いてもらうには、まずはAMでかかって聴いてもらう→AM向けのミックス、となっていたのでしょう。

 

 

私が中学生ぐらいの頃は、ラジオは既にFMラジオがメインになっていたように記憶しています。FMラジオは、音が良いのがウリでした。よくエアチェックしていました。

音が良い、と感じる一番のポイントは、高音域がちゃんと出ているところです。モコモコとこもったAMラジオと、高音がスッキリと伸びるFMの差は、当時すごく大きく感じました。

でも今AMラジオを聴くと、そのモコモコした音が逆に魅力的に聴こえるんですが (笑)。

 

 

 

そして今ですが。まず制作時点で、音が良い・ノイズがない、のは当たり前になっています。そして普通の機材でも音質は良い。更に、コピーしても音質は劣化しない。

こうなると、ミックス・ダウンは、昔のようにリスナーのオーディオ環境を想定してというよりも、作品のプロセスの一つとして、曲の世界観を正しく演出する為、そこでも特徴を出すのが重要になってきています。

 

 

 

冒頭で「意味がある」と書いたのは、そういう事です。私は自分の主張として、低音域を大きく鳴らしたという事です。今時の音楽のミックスが、昔と違ってバラエティ豊かであるのは、そんなところからです。

逆に自分が他人の音楽に耳を傾ける際は、そんなところにも神経を使って、ちゃんと聴きたいなあと思います。

 

 

 

 

 

ジャマイカの街中を、大音量で音楽を鳴らしながら移動する「移動レコード屋」。

レゲエの重低音は、街の雑踏にベース音が埋もれない為に、どんどん大きくなっていったのかもしれません。