【2019年9月9日】「ネット」歌入れ終了!ボーカルの編集作業しています

という訳で、3度目ヴァージョンの「ネット」。最初のヴァージョンから足掛け2年経ちます。

かけた時間と曲のクォリティーは、必ずしも比例しないのは、歴史が証明しています。あっという間に出来た曲の方が出来がよかった、は多々あります。

 

 

それでも、ある一つの曲に時間をかけるということは、すごく重要なことではないかと思います。

もちろん、ずっと手掛け続けている訳ではありません。途中で放ってそのままの期間も長いのですが、そろそろ出来るかな、とある日思って演り始めたら、以前には閃かなかったアイディアが生まれたりするものです。

 

 

長くかかる・完成しないということは、つまり着地点が見えないからです。着地したところが泥沼で最初っから出直したりとか。すぐに出来た曲というのは、完成形が既に頭の中で明確に鳴っている曲です。だから制作工程にブレはありません。

 

 

 

でも思うのですが、「悩む曲」があるからこそ、その悩んだ過程のエキスが積もり積もって、ポンっと「悩まない曲」が、ある日突然生まれるんじゃないかな。そんな気がします。「悩む曲」は、つまり科学の実験のようなものです。どんな人でも、実験は全て成功する訳ではありません。

 

 

この曲では、録ったボーカルを細切れにして人工的にタメを作ったり・合いの手を入れたり、パートによって歌い方を変えたり・タメをなくして性急にしたり。そんなところが実験です。

成功か失敗かはあくまでリスナーの判断です。でもこの試行錯誤は必ず後々生きてくるのでは、そう思います。

 

 

かなり前に上げた歌詞もちょっと変えました。時間も経っているので、あらためてアップします。

 

 

 

 

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ネット

 

 

あ、君は南の島の端   小さな町に住んでいるかも

君は   遠い大陸   摩天楼から  夕日眺めているかも

君の顔や   喋る声や   歳も知らないけれど

知ってる

 

あ、君は昨日   映画館で   隣で泣いてた女の子かも

君はさっき   本屋でお釣り   バラまいてたおじさんかも

君は今   僕の目の前で   レジを打ってるバイトの学生さん

かもしれない

 

 

 ※春、まだ寒さが身に染みる頃さ

    そんな事思いながら   日々過ぎてゆく 

 

 

あ、君は僕がかわいがってる   仔猫たちかもしれない

君は   夜空に浮かんでる   違う星のヒトかもしれない

君は   僕のスマホに住んでる   妖精なのかもしれない

君は   いつもお世話になってる   職場の同僚

かもしれない

 

あ、君は   僕の隣のうちの   中学生かもしれない

君は   僕の好きな君の   ほんとの姿かもしれない

君は   僕がピアノ弾いて   歌うたっている姿

しらない

 

 

僕が生まれるずっと前にも   逝ってしまった遥か未来にも

世界の果ての終わりにも   一人ぼっちの君がいて

そして毎日   なんとか暮らしている

そんな事   知ってる

 

 

※くりかえし 

 

 

花咲く季節に   心震わせて

一期一会そして   雲流れ

 

 

※くりかえし

 

 

 

 

青空の下には、ネットで繋がっている無数の人々が。