【2019年12月22日】久しぶりに、お気に入りのアルバムーーその② 〜 ナイン・インチ・ネイルズ、ポラリス

 

 

 

← ナイン・インチ・ネイルズ「ヘジテイション・マークス」(‘13年)

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ナイン・インチ・ネイルズは、アメリカのインダストリアル系ロック・バンド。かなり重苦しい音だけど、’90年代にはNO.1ヒットのアルバムもあり、アメリカの音楽シーンの懐の深さを感じます。

 

 

音は重く破壊的なのですが、メロディが意外と?繊細且つキャッチーで、そんなところがよく売れた一因にもなってるのかなと、評論家っぽく考えました (笑)。何しろ熱心には聴いてなかったので、評論家のように客観的なコメントになってしまうのもしょうがないかなと。

 

 

リサイクル・ショップで何気に購入したのが、割と最近のアルバム「ヘジテイション・マークス」。安かったのと、ジャケットが分厚くてよかったのとで、思わず衝動買いしました。これが期待以上になかなか良くて、よく聴いています。

 

 

昔の破壊的な音から随分と変わった印象ですが、重苦しくて繊細なところは同じです。むしろ、メロディとか、個性がハッキリと出ている気がします。音楽性は全く似てないんですが、レディオヘッドのトム・ヨークのソロワークを連想しました。

 

 

 

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ポラリスは、日本のダブ・ポップ・バンド。緩やかにうねるような雄大な曲想と、それを支えるミュージシャンたちーー特にリズム隊、がスゴ腕です。

この「タイド」は、2枚目のミニ・アルバム。ファースト・フル・アルバム収録曲と数曲被っていますが、細野晴臣さんのカバー「ハニー・ムーン」が入っていたので、思わず購入。こちらもリサイクル・ショップです。

 

 

ハッキリ言って、このバンドは金太郎飴のような音楽性で、好きな方は、どのアルバムを聴いても絶対にいいと感じるのではないかと。どんどんポップに開けていってはいますが、根はダブ・バンドです。

私はこのバンドを聴く時は、カラカラに乾いた硬いドラム音とぶっとく大きく、ちょっと歪んだベース音にしか耳がいきません。

 

 

聴きながらいつも、自分もテクがあったら、こんなドラムやベースを鳴らしたいなあと思います。

このアルバムだと「季節」が圧巻ではないかと感じます。10分超えのこの曲はファースト・フル・アルバムにも収録されています。10分どころか、20分でも30分でも聴いていたい、そんなグルーヴの曲です。ポラリスの良さが存分に出ています。