ギャング・オブ・フォーは、’70年代後半〜’80年代初期によく聴いていた、ニュー・ウェイヴのギター・ロック・バンド。
そのソリッドでファンキーなギターを初めて聴いたのは、「ロッキング・オン」の渋谷陽一さんDJのNHKFM「サウンド・ストリート」。
ラジカセで聴いていたのですが、ラジオが壊れたのかと思った程の爆音ギターで、一気に持っていかれました。今思うに、ラジカセだったので、中音域のギター音が更に増幅されて、それが更に気持ちよく聴こえたのでしょう。
当時は、ハードロックのギターやパンクのカッティング、PILその他ニュー・ウェイヴ・バンドのフリーフォームなギター、がロックのギターのパターンでしたが、アンディ・ギルさんのギター・サウンドは、そのどれでもなく、カミソリの刃のような鋭く尖ったギターでした。レッチリのフリーその他、たくさんのミュージシャンにリスペクトされています。
当時はその日その日の悩みや葛藤で、紛らわすため?毎日ロックばかり聴いていました。今こうして50歳を過ぎて普通に暮らしているのが、誇張ではなく、まるで奇跡のようです。
あの日々に、日常を切り刻むようなギャング・オブ・フォーのファースト・アルバム「エンターテイメント!」に、どれだけ助けられたことでしょうか。
アンディ・ギルさんに、あらためて合掌。