ポエトリー・リーディングも入った異色の曲「鳥になって 魚になって」をリミックスしました。
数日前に、昨年秋〜冬にかけて作った曲たちをCDRに落とす為に聴き直していたところ、この曲を聴いて「声が前に出過ぎてるんじゃないか?」と感じました。しばらくぶりに聴くと、あらたな発見があるものです。
この曲の歌メロは、キーボードの派手なメロディの補助として鳴っている為、若干音量を下げた方がリフを活かせるんじゃないかと。
それでそのようにミックスダウンをし直しました。同時に、フルートの音色で裏メロも入れてみました。
自分の描いていたイメージにグッと近づいた気がしました。
先程知人とラインでやりとりをしていて、その中で知人は
「ところで、『ウィズ・ティース』(注:ナインインチネイルズのアルバム) に収録されている『Everyday is exactly the same』の歌詞って『続いていく世界』みたいですね…」
と仰っていました。
それを受けて私は
「『Everyday〜』って、直訳すると、毎日が全く同じ、ですよね(笑)
なるほど。普通の人は、そんな事考えないんですが、それが耐えられない人が、想像力(音楽、文学…)でそこから逃げようとするんだと思いますね…」
と返しました。
何気に返した言葉なのですが、今こうして「鳥になって〜」を聴き直していると、あらためて、そうだよなあと感じます。
「鳥になって 魚になって」は「表現することの喜び・開放感」を歌った曲です。
重力に逆らえず、地面にへばりついて、どんなに長くても、たかだか地球が太陽の周りを100回も周る前に死んでしまう、儚い存在である自分たち。
それが当たり前だと思えない人の、運命に抗う意志が、すぐれた表現として人々の心を動かすんだと思います。
想像力で、ヒトは鳥のように飛べ、魚のように潜ることが出来ます。
もっともっと、自分 (自我) を開放させたいなあという願いを込めて作りました。
上げたての音源は、こちらから聴けます。↓