【2020年2月16日】槇原敬之の次のアルバムが聴きたい

言いたいことがあるからメロディが生まれる

メロディはいくらでも出来るけど、言葉はそうではない。生まれた言葉こそ大事にしたい

 

 

槇原敬之さんの発言です。このような発言を、幾度となく読んだことがあります。詞先で曲を作っているのは、ファンならずとも知られた話です。

 

 

 

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以前に書きましたが、私の高校生の時に、ジョン・レノンさんが一人のファンに射殺されました。

ファンに殺されるって、どんなことなんだろう?といろいろ思いを巡らしながら、当時ラジオで頻繁に特集されていたビートルズを聴き、ジョンのソロを聴いていました。皮肉にも、ファンになったのはこの時です。

 

 

槇原敬之さんをちゃんと聴いたのは、20年前に覚醒剤で捕まった後です。それまではヒット曲が多いシンガー・ソングライター、ぐらいの認識で、いくつかのヒット曲は知っていた程度です。そしてそれらの楽曲は、残念ながら当時の私の琴線には全く触れない音楽でした。

あのニュースを見て、こういう人が歌っている曲というのはどんな歌なんだろう?と、その時初めて興味を持ちました。

 

 

これまた以前に書きましたが、20年前に覚醒剤使用で捕まる前にリリースされたアルバム「Cicada」(‘99年) は、私の大好きなアルバムです。

当時の音楽シーンとは全く交わらない音で、完璧に自分の世界を表現しているアルバムです。スティーヴィー・ワンダーみたいだなあと、ちゃんと聴いて思ったものです。実際スティーヴィーさんのように、ソングライティング、演奏、プロデュースと、全てセルフで行っています。

完璧な音世界、だけども流行りのシーンの音とは全く交わらず、閉じているというか。あの事件がないと、この作品には出逢えていませんでした。

 

 

 

冒頭の発言のように、槇原さんはある意味天才なので、普通の人が苦労して作るメロディは、いとも容易く生まれるんでしょう。

次にアルバムがリリースされるとして、私が聴きたいのは、そのメロディに乗る言葉です。世間用に?考えて書いたのではない、本当に「言いたいこと」や「生まれた言葉」です。

 

 

ただ個人的な想いを言うと、20年前の「その後」にリリースされた「太陽」や「エクスプローラー」の、自分に説教しているような説教臭い言葉ではない言葉が聴きたいなあと。