【2020年3月17日】ノイズ、インダストリアルの先駆者、ジェネシス・P・オリッジ、死去

 

 

 

スロッビング・グリッスル、サイキックTVのジェネシスさんが死去しました。

今でこそバンドキャンプやサウンドクラウド等でいくらでも聴ける、ノイズ/インダストリアル系音楽ですが、30年前は異端の音楽でした。

 

 

私がインダストリアル系の音に興味を持ったのは、当時のロックの、ニュー・ウェイヴ・ムーヴメントのお陰です。雑誌 (多分、「ドール」か「フールズ・メイト」) で知り、恐々とレコードを買いました。

最初に買ったのはキャバレー・ボルテール、次に買ったのが、スロッビング・グリッスルでした。キャブスの後聴いたせいか、意外とポップ?に聴こえて、すぐに馴染みました。「20 ジャズ・ファンク・グレイツ」というアルバムです。

 

 

その後 ’80年代、ノイバウテンやSPK、日本だとメルツバウ、ハナタラシ等のノイズ/インダストリアル系の音楽が世界中で同時多発的に活動が活発になりました。スロッビング・グリッスルは、彼らの道を切り開いた先駆者です。

前回、「… 実験的な音楽で、耳が『快』と感じるのは、ごく一部の、才能豊かなミュージシャンの音のみです。…」と書きましたが、ジェネシスさんは、まさにそんな人。合掌。