【2020年5月12日】ゴダイゴの浅野孝己、死去

 

 

 

この1か月程で、私が影響を受けたミュージシャンが何人も鬼籍に入っています。そんな中で、1番ショックな訃報。ニュースを見て、目が点になりました。

 

 

 

何度か書いていますが、ゴダイゴは、私が洋楽ロックにどっぷりとハマりつつあった中学生の頃に聴いていた、数少ない邦楽バンド。(数少ないというより、ゴダイゴとYMOのみ)

「ガンダーラ」「モンキー・マジック」「ビューティフル・ネーム」「ポートピアのテーマ」「ホーリー・アンド・ブライト」「銀河鉄道999」…。煌めくような美しい曲たちです。

 

 

大人になってCDで聴き直したゴダイゴは、メロディももちろん、アレンジと演奏の凄さにも驚きました。

ゴダイゴは、ドラムス、ベース、ギター、キーボード、ボーカルの5人からなるバンドです。この編成だと、普通はボーカルとギターが目立ち、あとの3人がバックアップというパターンなのですが、ゴダイゴはそうではありません。

 

 

ゴダイゴ・サウンドは、ミッキー吉野さんのキーボードが、サウンドの華というかメインになっていて、縦横無尽に活躍しています。それを、リズム隊+浅野さんのギターが支える、そんなアレンジです。

 

 

なので、一見ギターは地味に聴こえますが、聴けば聴くほど聴きごたえがある、そんなギター・サウンドです。それでも、初期のプログレ風の楽曲ではバカテクを披露していますが、ヒットし始めてからは、完全に裏方にまわっています。そこが魅力なんじゃないかなと感じます。

「モンキー・マジック」など、あのカッティング抜きには成立しない曲です。

 

 

 

大ブレイクする前のアルバム「デッド・エンド」では、そんな職人芸のギターが随所に堪能出来る、隠れた名盤です。たしか、ギター・シンセを日本で初めてレコーディングに使用したのは、浅野さんだったと記憶しています。このアルバムか、その前の、プログレ風のアルバムだったかと。

いや、ギターだけでなく、曲も粒揃いです。今の若い音楽ファンにも聴いて欲しいです。

 

 

 

謹んでお悔やみ申し上げます。

 

 

 

 

 

ライヴ・アルバム「マジック・カプセル」を聴きながら。