【2020年11月9日】新曲「天国」作っています 〜 天国は人それぞれ

「祝福の歌」がひと段落つき、早速次の曲に取りかかりました。

以前に、TOTO「アフリカ」のリズム・トラックをベースにしてコードを載せたものを、本格的にアレンジしました。

 

 

タイトルは「天国」。歌詞は付いていません。何故「天国」と付けたかというと、そんな雰囲気を連想させる音像になりつつあるからです。

 

 

この曲は「アフリカ」以外にも、サンプリング音源をいくつか使っています。ロキシー・ミュージック「アヴァロン」、スティーリー・ダン「タイム・アウト・オブ・マインド」、ウォッシュト・アウト「エントランス」。これらの曲を聴いたことのある方なら、「天国」というタイトルに、なるほどと感じるのではないかと。

 

 

 

「天国」から連想するのは「あの世ーー何処かにある素敵なところ」です。当然ながら、そんなところなど現実にある筈もなく、だから世間の人々は休日になると、旅行に出掛けたり・籠ってネット・サーフィンしたり、あるいは彼女と過ごしたり・家族でキャンプに出掛けたり…、一時的な「天国」を求めて、それぞれの日々の生活のバランスを取っているのでしょう。

 

 

私にとっての「天国」は、場所ではなく状態です。心が安らげたり、癒されたり、適度な高揚感が得られたり。だから音楽に向かうんでしょう。音楽は「動」、しかも「一瞬」の空気の振動の積み重ねです。とても儚いものですが、そこに天国を感じます。

 

 

 

ひとつ言えるのは、そんな個々人の天国は、地獄 (大袈裟かな) をみた人にこそリアルに与えられるものだという気がします。人生、プラマイゼロ、ではないかと。この世の地獄?を感じたことがある人には、必ず天国は与えられる。何故かそう確信しています。

私の父親は釣りが大好きでした。釣りという行為に、天国を感じていたのかも知れません。まあ人それぞれですね。

 

 

 

 

 

ロキシー・ミュージック「アヴァロン」MVより。