【2021年1月16日】YMO「ONGAKU」(オンガク) 聴いています

「ONGAKU」(オンガク) は、YMOのアルバム「浮気なぼくら」(‘83年) の収録曲。

たまたま知人に「『音楽』という曲作ってる」とLINEをしたら、「幸宏さんの声で再現される 笑」と返ってきて、もしやと思ったら、やっぱりYMOの「ONGAKU」の事でした。

 

 

私はこのアルバム「浮気なぼくら」、当時、あの先鋭的?なYMOが歌謡曲に走ってしまったと、ガッカリして全く聴いていませんでしたが、例によって後から聴いて、これはこれでいいんじゃないかと思ったアルバムです。

ちなみに「浮気なぼくら」の後のアルバム「サーヴィス」(こちらも’83年) は、「浮気〜」の歌もの路線を更に洗練させたテクノAOR路線で、こちらも良版です。

 

 

「ONGAKU」は坂本龍一さんの作詞作曲。一聴してポップでメロディアスですが、よく聴くと、随所でコロコロと変な転調していたり、メロディに対立する不穏な和音を使っていたり、当時の坂本さんらしさ満載の曲です。

 

 

 

 

YMOは、私が中3〜高1の時に大ブレイクしました。「機械に演奏させる」「機械に歌わせる」という行為が、当時の良識ある?音楽ファンや評論家には極めて評判が悪く、「子ども騙し」「非人間的」等の批判も多かったのを記憶しています。

 

 

歴史はくり返す、ではありませんが、10年程前に初音ミク(=ボーカロイド) が若い音楽ファンの間で大ブームになった時。何度か書いていますが、私にはその良さがさっぱり分からず、俺もとうとう今どきの音楽についていけなくなったかと思ったものです。

 

 

今、当時のYMOを思い出すと、まさしく私がボカロを聴いて「??。。」となった感覚が、当時YMOを聴いた大人の感覚だったんじゃないかな。

そう言えば、ビートルズもデビュー当時、良識ある音楽ファンには雑音扱いされていたらしいし、そう思うと「新しい音」に対して先ず反応するのは、アタマが柔らかい子どもたちなんだなあと。

 

 

私はもはや化石のような耳・感性になりつつあるのですが、新しい音楽に接する際、分からなくても否定は止めよう、受け入れる努力をしよう、そう思う訳です。だって、分からないより楽しめた方がトクじゃないかと。(ちなみに初音ミクは、聴き方を変えたら楽しめるようになりました)

 

 

 

YMO 「ONGAKU」の話から随分脱線してしまいましたが (笑)、音楽を聴く時ぐらいは、無垢な子ども心で、先入観ナシで接したいなあと。音楽聴くのに「良識」はいらないんじゃないかなと。