【2021年5月16日】何故J –POPのアーティストは前髪が長いのか

 

 

 

この記事を何気に読んでいて頭をよぎったのは、そういえば日本はアイドルだけでなく、今どきのJ –POPのミュージシャンも皆んな前髪長いよな〜、という事実。これについて、ちょっと考えてみました。

 

 

 

そもそも、ロック及びポップ・ミュージックとファッションは、切っても切り離せない程の相関関係なのですが、私のこのブログ記事、3年以上、ネタにも困らずウダウダと何とか書き連ねていますが、ファッションについての記事は皆無です。本稿が初 (笑)。つまり自分自身、ファッションには全く興味がないからなんですね (笑)。

 

 

 

そんな私ですが、高校生〜大学生の頃、ひとつだけこだわりがありました。それが「前髪」です。

その頃の私の髪型はまさしく前述のJ –POPミュージシャン同様で、目が隠れる程の前髪ロングでした。当時は今と違い前髪ロングの男子は一般的にはあまり居なくて、多分変な奴と思われていたんじゃないかなと、今思います。

 

 

なので、何故J –POPミュージシャンがこぞって顔半分隠れる程の前髪ロングのヘアスタイルにするのか、その心情はとてもよく分かります。

そんなヘアスタイルがカッコいいと感じる感性とは?ーーつまりは、世間・世界、を拒絶したいからです。瞳も隠れる程の長い前髪が、小さく儚い「自分の脳内世界」を守る防波堤のような役割なのでしょう。前髪で、世界から「自分」「自意識」を隠したいんでしょう。遠ざけたいんでしょう。

 

 

 

もちろん当時はそこまで考えてはいません。ファッションなので、何となくいいからで、やっています。でもこの「何となくいいんじゃないか」が、重要なポイントです。

今のJ –POPミュージシャンも、多分そんなふうなのではないかなと。前髪ロングが、何となくカッコいいから、と。

 

 

前髪ロングのミュージシャンがJ –POP・シーンの前線に躍り出たのは、私の記憶では、渋谷系が最初ではないかと。フリッパーズ・ギターの二人やピチカートの小西さん、スパイラル・ライフ、カジヒデキさん…。

それから数年、決定的なのは、バンプ・オブ・チキンかなあと。バンプを経て現在に至っているのではないかと感じます。

 

 

ちなみに渋谷系全盛期当時の私は、既に前髪などどうでも良くなっていて、髪が伸びる→ジョン・ライドンぐらいにバッサリ切る→また伸びてくる→またバッサリ切る…の繰り返しでした。つまり、瞳や額を髪で隠さなくても、心がそれなりに社会と折り合いがついていたんでしょう。

 

 

 

それから数十年。伸ばしたくても伸びない、最早残り少ない (笑)、自分の頭髪をふと思いつつ、この文章を書いている次第です。

当時の自分がもし今のように薄毛だったら、どうやってちっぽけで弱い自分を守っていたのかなあと、ふと思いました (笑)。お化粧?ファッション?まあ歴史に「イフ」はないので、人はその人相応にどうにかこうにかして歳を重ねていくということなのでしょう。

 

 

 

 

 

オザケン〜尾崎世界観まで。J –POP前髪ロングの小歴史です。