【2021年5月17日】新曲「時々にみる夢」トラック出来ました!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 〜 コード進行についてあれこれ

もう1ヶ月以上経ちますが、アメリカのファンク・バンド、クール&ザ・ギャングの ‘70年代の隠れた名曲「サマー・マッドネス」のコード進行で一曲作ろうと手掛けたトラック「時々の夢」が、しばらく寝かせた末に、新しく生まれ変わりました。それがこの曲「時々にみる夢」です。

 

 

既存の曲のコード進行に自作のメロディを乗せて曲にするという手法は、ポップ・ミュージック界では曲作りの常套手段です。

「カノン進行」「レット・イット・ビー進行」など、曲名がそのままスタンダードなコード進行ネームになっているのもあります。最近だと「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス進行」など。

 

 

 

当然ですが、コード進行とメロディは、密接な関係があります。

スリーコード進行とか王道進行だと、使用コードが少ない (3つとか4つとか) ので、差し込みで使えたり、メロディの自由度が高いのですが、前述の「カノン」「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」だと、数小節に渡って決まった進行、故に、メロディの起承転結までもが予め決まってしまうので、つまり、そんな完結した進行を繰り返すだけで曲が出来ることになるので、出来上がるメロディは結構似たり寄ったりになってきます。(好きな人には、それがいいんでしょうけど)

 

 

 

実はぶっちゃけて言ってしまえば、コード進行というのは「後付け理論」ではないか、私はそう感じています。何故なら、自曲で言えば、コード進行を先に作った曲はもしかしたら全くなくて、メロディ (もしくはリズム) に沿ってコードが決まっていった曲ばかりだからです。(スミマセン、自分基準です)

今回は、過去曲の焼き直し同様、自分の中では芸域を広げるための実験として作っています。

 

 

 

私が今回素材とした曲「サマー・マッドネス」は、進行といえるほどのコード展開はありません。コードは基本的に、Bm7、C♯m7、2つのコードで成り立っています。この2つのコード上に、いろんなメロディが絡まってくる曲です。しかもインストなので、ポップスというよりも、ジャズ/フュージョン的です。メロディの自由度は凄く高いです。

 

 

実際に自曲では、この2つのコードを行き来しながら (歌のキーに合わせて移調して、C♯m7・D♯m7ですが)、生まれたメロディに合わせて小節の最後に違うコードを差し込んでみたり、コーダでは全く別の進行を入れたり、いろいろと工夫してみました。

 

 

 

この、ちょっとした変化、がとても大事なのではないかと考えます。音楽に限らずですが、天才ではない限り、個人の力で革新的な大きなイノヴェーションというのは不可能です。けれども、私のような、名もなき一般人たちのほんの些細な努力・変化が、ある日シーンの大きな変化 (=進化) へと繋がる、そんな気がします。

この曲に関して言えば、そんな小さな変化が、間違いなくあった気がしています。