【2021年6月1日】オシャレなメロディの新曲が生まれました 〜 昔のAORを聴きつつあれこれ考えました

キーボードでコードを並べて遊んでいたら、偶然にワンフレーズが生まれました。そのフレーズを発展させて、何とか一曲出来ました。メジャー・セブンスやテンション、分数コードを多用した、オシャレ (というか不安定) なメロディで、モロに、’70年代後半〜’80年代のソフト・アンド・メロウっぽいテイストです。

 

 

数年前からこのようなテイストの当時の日本のポップス、いわゆるシティ・ポップが掘り起こされて、世界の音楽好きたちに聴かれています。

本場のAOR (アダルト・オリエンテッド・ロック) ではなく、日本人のシティ・ポップというところがユニークです。これはごく単純に、本場 (アメリカ) のは既に消費され尽くしていて、植民地主義的に視点を広げたら、日本のが耳に入ってきたからではないか、そう思います。

 

 

 

このAOR、当時の私は深くは聴いていませんでしたが、それでもヒット曲はしっかり聴いていました。聴いていて頭に残っているので、今になってメロディが浮かぶのだと思います。

ちなみに以前上げた、流行りのコード進行「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」も、この頃のヒット曲です。

 

 

ロックの合間に?聴いていたメロウな曲たちを今聴くと思うのは、当時の一部のミュージシャンたちはロックのメロディ・パターン (コード進行) に煮詰まりを感じていて、だから、ジャズやブラック・ミュージックの要素を大きく取り入れた、ソフト・アンド・メロウな音楽に走ったのではということです。つまり、今の状況と同じようなものではないかと。

 

 

時代状況的には今と’70年代後半〜’80年代とは全く違います。何もかもが上手く転がっていたあの頃と違い、今の時代は閉塞感が半端ありません。当時のリスナーには、何となくオシャレでふんわりとしたいい気分を与えてくれたAORですが、今の若いリスナーは、どのような心持ちでこういう音楽に聴き入っているのか、実に興味深いところです。