【2021年9月22日】キャバレー・ヴォルテールのリチャード・H・カーク死去

 

 

 

仕事から帰ってYahoo!ニュースを観たら、何とトップ記事に上がっていて驚きました。リチャード・H・カークさんは ’70年代から活動されているバンド、キャバレー・ヴォルテール (以下キャブス) のフロントマン。

 

 

キャブスは思春期の頃よく聴いていた、ノイズ/インダストリアルの代表的なバンド。ちょうど?数日前に、哲学用語の脱構築について語りましたが、まさしく当時、ロック及びポップ・ミュージックからの脱構築を体現した音を鳴らしていたバンドのひとつでした。

 

 

 

’80年前後は、混沌としたノイズ・ミュージックとして名を馳せていましたが、今年になって実家でLPレコード「ザ・ヴォイス・オブ・アメリカ」「スリー・マントラス」を数10年ぶりに聴いた際、「え?こんなにポップな音だったかな?」と、自分の耳を疑いました。

 

 

そう言えば、当時のニュー・ウェイヴ・シーンのフロントランナーだったPILの、代表作の一枚である「メタル・ボックス」を数年前にたまたま聴いた際も、今どきの普通のロックに聴こえてちょっと驚いたことがあります。当時はとんでもなく尖った音に聴こえたのですが。

このブログにも「『メタル・ボックス』は今が聴きごろ」というような記事を上げたと記憶しています。

 

 

 

月並みな言い方をすれば、時代が彼らの音楽に追いついた、という事なのでしょう。

私は思春期のいっ時のみしか聴いていませんでしたが、キャブスはその後も、良質なEDM (エレクトロニック・ダンス・ミュージック) を作り続けていたとのことです。(ウィキペディアにて)

 

 

且つて熱心に聴いていたファンのひとりとして、謹んでお悔やみ申し上げます。

 

 

 

 

 

1番上が「スリーマントラス」、2番目が「ザ・ヴォイス・オブ・アメリカ」。