【2022年1月18日】「2022」メロディを作り変えています 〜 ビートルズ「アイ・アム・ザ・ウォルラス」のように

前回、いつもと違った発想で歌詞を書いてみようと記しましたが、メロディの方でも新しいやり方を試してみました。

 

 

 

 

ごく普通に心に引っ掛かるメロディやコードを弾いて曲にしていくのではなく、任意に選んだコードを適当に並べて、その進行でメロディを作ってみる、というやり方です。これは現代音楽の方法論のひとつで、ポップスでも、ビートルズその他、数々のアーティストたちが試している創作方法です。

もちろん適当に並べたあとでちゃんと手直しをしますが、思ってもみない曲が生まれるんじゃないかなと。

 

 

そのビートルズの変なコード進行曲ですが、ドラッグにハマっての産物だったというのが定説です。当人たちは、ラリって適当に作った曲が後世にも影響を与えることになるなど、思いもよらなかったのではないかと。

 

 

 

 

以前、お世話になっていた音楽教室の生徒さんが、ビートルズ「アイ・アム・ザ・ウォルラス」を歌いたいと仰って、そのバックトラックを作ったことがあります。

 

 

「アイ・アム・ザ・ウォルラス」、トラックを作るために当時何度も何度も聴きました。それで思ったのは、何よりもすごいのはそのリズムではないかという事です。この曲のリズムは紛れもなく、その数十年後にポップ・ミュージックのメインのビートのひとつとなる、ブレイクビーツの原型です。トラックを作っていてそれに気づき、感銘を受けました。

もちろんよく言われていますが、サウンド (メロディ・コード進行・音響) や言葉もぶっ飛んでいて、この曲は私の中ではビートルズ曲の5本の指に入るくらい好きな曲となっています。

 

 

そのコード進行ですが、特に変なのはコーダです。AーGーFーEーDーCーB…と循環します。三和音が無調性で循環するという、当時の理論では説明出来ない進行です。ジョン・レノンはおそらく理論もへったくれもなく、ラリっていて「メジャー・コードを逆に弾いてみようか」的に、適当に重ねて作ったんのではないかと。天才はやっぱり違うなあと。

 

 

 

私にはドラッグや生まれもっての才能はありませんが、テクノロジー (制作ソフト) があります。ソフトの機能を使って、偶然性を追求してみようかなと。

 

 

 

 

 

歌) Nadaさん、バックトラック) ツボカワ、の「アイ・アム・ザ・ウォルラス」の動画より。まだ残っていました。

 

 

こちらから閲覧出来ます。(←クリックして下さい)

 

 

Nadaさんの歌、むっちゃ上手いです。

リズムは、原曲のブレイクビーツに対抗して、重たいファンクビートを鳴らしてみました。この曲を新解釈 (カバー) するなら、ポイントはリズムかなと。久しぶりに懐かしく閲覧しました。