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【2023年12月5日】チバユウスケ死去

 

 

 

チバユウスケさんといえば、私にとっては、ミッシェル・ガン・エレファント。ミッシェルは、私にとって最後のロックンロール・バンドです。(くるりやレディオヘッドはロックンロール・バンドとして聴いてはいないので)

 

 

 

私がミッシェル・ガン・エレファントを日常的に聴いていたのは、バンドがデビューしてからの数年間のみですが、記憶にはしっかり残っています。

 

 

その記憶の一つに、当時勤めていた会社の飲み会(カラオケ)の席で、ミッシェルの「バードメン」を熱唱して、歌い終えたら場が凍りついていた、という事がありました。その時思ったのは、カラオケというのは、好きな歌を渾身の力を込めて一生懸命歌ったらダメな場所なんだな、という事です (笑)。適当に歌うくらいなら、歌いたくないなあと。(これは私がカラオケ苦手な理由です)

 

 

 

ミッシェル・ガン・エレファントの音楽は、特に目新しい事など演ってないのに、当時30歳を過ぎていた私の耳にも凄く新鮮に聴こえました。これは今でも何故か分かりません。

 

 

先程、訃報を観てミッシェルの音を脳内でなぞっていたら、若い頃好きだったルースターズの初期の音とシンクロしました。ルースターズの初期の音楽性を進化させたらミッシェルの音になるのでは、と思いました。

ルースターズは、ハードなロックンロールから憂いのあるニュー・ウェイヴ的な音に変化していきましたが。

 

 

 

ワインを呑みながら書いているので、かなりとりとめのない文章になっていますが、アルコールの好きだったチバユウスケさんの追悼という事で、許して下さい。

謹んでお悔やみ申し上げます。

 

 

【2023年10月7日】ヨルシカ「月光浴」を聴く

先日YouTubeのオススメに上がってきた、ヨルシカ「月光浴」。「大雪海のカイナ」というアニメ映画のテーマソングです。

 

 

 

ヨルシカは、クリエイター+女性ボーカルのユニット。音源はもちろん打込み。最近多いこのパターンのアーティストの中では1番よく聴いています。というか、この手のユニットの音楽、私はヨルシカしか聴いていないような。

 

 

どこが魅力かと言えば。リズム感やボーカルの乗り方はヒップホップを通過したJ – POPのそれですが、そこで鳴らされるメロディが、何というか、昭和的テイストに溢れている点です。そしてそのバランス感覚が絶妙です。変な例えですが、井上陽水さん「少年時代」を今どきのノリで演ったみたいです。

 

 

数ヶ月前にYouTubeに上がっていた数曲「第一夜」「斜陽」(そう、このユニットも「YOASOBI」同様に文学モチーフ曲が多い) が、音数が少なく比較的地味だったのですが (個人的には大好きです)、今回の「月光浴」は、映画の主題歌という事で、まるで米津+DAOKO「打上花火」のように派手です。これはヒットするんじゃないかと、数回聴いて思いました。

 

 

ヨルシカや、先日の「松本隆トリビュート〜」に感性が動くという事は、自分内で昭和ルネッサンスが起こっているのかなあ、などと思ってみたり。