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【2024年3月4日】「季節」手直ししています 〜 チルアウトっぽくなりそうです

ギター・ポップからエレクトロニカ風ポップスにアレンジをやり直した「季節」。散歩時に録った自然環境音を曲に差し込んでいます。更に開放的な雰囲気になりつつあります。

 

 

自然環境音は、単なるノイズなのですが、聴きようによっては「1/f ゆらぎ」と言われる、人をリラックスさせる効果を持つ音響でもあります。(1/f ゆらぎ、他には焚火の炎、波の打ち寄せる音、虫の音色、小川のせせらぎ…等々、身近な環境にもいろんなところで鳴っています)

とは言え、あまりに環境音が出過ぎても面白く聴こえないので、この辺のさじ加減が難しいところです。

 

 

 

ポピュラー・ミュージックの世界では「チルアウト」というジャンルがあります。環境音をふんだんに取り入れた、リラックス出来る音楽です。元々はKLFというハウス・アーティストのアルバム・タイトルから命名されています。(違ってたらごめんなさい)

 

 

私見ですが、チルアウトというジャンル、元祖?は、プログレッシブ・ロックのバンド、ピンク・フロイドではないかと思っています。ピンク・フロイドの2nd. アルバム「神秘」(‘68年) 〜「おせっかい」(‘71年) は、まさにチルアウト・ミュージックです。

 

 

と書いていたら、久しぶりにKLF「チルアウト」やピンク・フロイド「おせっかい」、聴きたくなってきました。だけど、曲が長くて、時間と気持ちに余裕がないと聴けないんですよね…。

 

 

 

KLF - Chill Out Clear Vinyl Edtion

 

↑ 「チルアウト」(‘90年)、↓「原子心母」(‘70年)。

 

 

 

【2024年3月1日】何と!クラフトワークがフジロックに出演します

先日、今年のフジロック出演アーティスト第一弾が発表されました。何と、ヘッドライナーにクラフトワークの名前が載っていました。

 

 

クラフトワークは、現代のポップ・ミュージックを語るうえで最重要アーティストの一組ではないかと、私は思っています。セールス的には大した事はないのですが。

そう言えば同じくセールス的には全然な、けれどもロック史的には超重要バンドであるザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドについて、当ブログ記事で、このように書いています。

 

…ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの音楽は、同時代のアメリカやイギリスのロック・バンドが大きく影響を受けている、ブルース及びR&B等のブラック・ミュージックの影響が、ほぼ見受けられないという事です。かといって、白人の伝統音楽 (クラシックやトラッド) の影響もありません。つまり、ある意味極めて純度の高いオリジナルな表現であるという事です。

 

 

クラフトワークもまさにヴェルヴェッツ同様、ロック/ポップスの時代性からポンっと飛び抜けた純度の高いオリジナリティを有していて、更にその個性が後世のアーティストたちに影響与え続けているという、数少ないバンドです。かのYMOも、クラフトワークの影響を多大に受けています。

 

 

 

私が高校生の頃、クラフトワークは初来日しました。その公演はNHKのFMで流れました。もちろんエアチェックして、熱心に聴いていました。

当時のイギリスやアメリカのニュー・ウェイヴのアーティストたちは、こぞってノイズか電子音を奏でていました。その電子音を奏でるアーティストたちのルーツのような音楽だなあと感じました。クラフトワーク+デヴィッド・ボウイ=エレクトロ・ポップ、という感じでしょうか。(というか、ボウイもクラフトワークの影響受けていますが)

 

 

今の若い人は、クラフトワークの音楽を聴いてどんなふうに感じるのでしょうか?私は初めてクラフトワークを聴いた時、これは未来の音楽だ!と思ったものです。若い人でフジロックに行こうとしてる方は、聴いた事がなくても是非観てほしいと、切に思います。(ちなみに私は体力的及び金銭的に、フェスは多分もう行く事はないかと…)

 

 

 

『FUJI ROCK FESTIVAL’24』