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【2023年9月18日】「encore」リズムトラック録り直しました 〜 ディーボのように

前回書いた「チープなリズムトラック」が、やっぱり気になって、いろいろ悩んだ末に結局録り直しました。自分で’80’sっぽいトラックを作ってみて、何でこういうサウンドが近年再評価の対象にならないのかが、少し分かったような気がしました。

 

 

それでどうしたかと言えば、今度は、チープなテクノ的なリズムを、フレーズはそのままで生楽器のサンプリング音で鳴らしてみました。聴き返すと、リズムはガチガチしたグルーヴのないテクノっぽいのですが、鳴っている音が生楽器音なので、前のとはかなり変わったふうに聴こえます。

 

 

 

実はこれは、’70年代末に突如現れた、アメリカのニュー・ウェイヴ・バンド、ディーボの方法論をリスペクトしています。

ディーボの1st. アルバム「退廃的美学論」(‘78年) は、まさに、テクノポップ的なギクシャクしたリズムを人力のバンドで演奏しています。同時期のXTC同様、日本のテクノ御三家と呼ばれていたバンドたち (P-MODEL、ヒカシュー、プラスティックス) にも多大な影響を与えていました。

 

 

このバンドの1番知られている曲は、おそらく、ローリング・ストーンズの大ヒット曲のカバー「サティスファクション」ではないかと思われます。カバー曲というのは、オリジナル曲よりもある意味センスが問われます。この「サティスファクション」は、ディーボのセンスと世界観が存分に堪能出来る、素晴らしいカバーです。

 

 

 

ところで私の「encore」ですが、若干テクノっぽいとは言え、ここまでガチガチしていません。かなり中途半端です。でもまあここまで作ったので、最後までがんばって完成させたいと思います。ディーボ的、テクノ御三家的な曲は、またあらためて挑戦してみたいなあと。

 

 

 

 

こんなジャケット。ロック・リスナーなら、1度は目にしたことがあるのでは。もちろん私は、その昔アナログ盤で聴いていました。

 

 

 

「サティスファクション」のMVより。

 

 

【2023年9月14日】「encore」歌の練習しています 〜 ふとレディオヘッドを思い出す

久しぶりに普通?に歌う曲なので、キーも、当初は以前の歌い上げる楽曲と同じぐらいに、1番上を「ラ」になるよう設定していました。ところが歌ってみて、そして歌ったのを聴き返して、これだと裏声になる為どうも違うなあと感じました。

 

 

結局、全音 (2音) 下げて歌う事にしました。これだと、1番上のキーが「ソ」になるので、「ラ」の時よりもかなり安定して聴こえます。この辺の調整は、いつも頭を悩ませるところです。

 

 

実は、以前は結構裏声を駆使して歌っていましたが、最近はめっきりと減りました。特に理由はありません。聴く音楽も、高音が伸びる歌声の曲よりも、ナチュラルなトーンで歌われる曲の方が多くなったような気がします。これも理由は分かりません。

 

 

 

と書いていてふと脳裏をよぎったのは、最近全く音沙汰ない、最後のレジェンド・ロック・バンド?レディオヘッドです。トム・ヨークさんの歌声は、喉をギュッと締め付けて絞り出すようなハイトーンのボーカルが魅力です。そう言えば、最近レディオヘッドって全く聴いてないなあと。耳タコ状態の時も、一時はあったのですが。

 

 

そしてその歌声を聴きながら、ああいうふうに歌えたら、と思ったこと事もありましたが、今は違います。今は、普通の声で、普通に歌いたいなあと。

 

 

 

 

 

現在におけるレディオヘッドの最も新しいアルバム「ア・ムーン・シェイプト・プール」(‘16年)。既に7年前のリリース。個人的な感想としては、前作「ザ・キング・オブ・リムズ」(‘11年) よりは全然良いけど、「OKコンピューター」や「KID A」には及ばない、といったところです。比べるものでもないんですが。

 

 

このアルバムでは、メンバーそれぞれのルーツに還ったような音楽性を意図してバンド・サウンドに落とし込んで、レディオヘッドとしての音楽をあらたに構成し直そう、とする意思が感じられました。レッド・ツェッペリンで言うと、それまでのハードロックから、いきなりアコースティックなトラッド色が強くなった「Ⅲ」のようです。

もっとも、これは私の見解で、全然見当外れかもしれませんが。

 

 

ツェッペリンの場合、そんな「Ⅲ」の後、ジャンルとしてのハードロックから進化して、独自のグルーヴを鳴らし次々と傑作をリリースし続けた訳ですが、レディオヘッドもあらたな扉が開けばいいなあと。個人的には次のアルバムに凄く期待しています。(出るのかな…)