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【2024年4月3日】カーラ・ブルーニ「ノー・プロミセス」を聴いています

全然知らない方でしたが、お店でジャケットを手にとって、どんな音楽かなとその場でスマホで調べてYouTubeで1曲目を聴いた瞬間、そのイントロで買おうと決めました。そんなアルバムは久しぶりです。

カーラ・ブルーニさんは何と元スーパー・モデル、元大統領夫人と、輝かしい経歴の方でした。しかも音楽も凄い…。天は二物も三物も与えるんだなあと。

 

 

音は、基本的にアコギをバックにボソボソと囁くような歌です。曲もですが、なんと言っても音がとても良いです。ヘッドフォンで聴いていますが、別世界に連れていかれそうになります。

やっぱり最初の印象通り1曲目が1番好きで、何度もリピートしています。

 

 

じっくり聴くと分かるのが、小さめの音で聴かれる事を想定した、かなり凝った録音・ミックス及びマスタリングだという事です。小音量で聴いても細かい音が全て聴こえてきます。歌はもちろん、アコギをはじめとした楽器の音も良く、これはクセになるアルバムです。近頃めっきりと大音量で聴かなくなってきた私の耳にピッタリと馴染みます。

 

 

更に調べたら、この方はフランス語でも歌っているみたいで (というか、そっちが本道)、どおりでボソボソ声が板についている筈です。こういうボーカルって、日本語だと中々良い感じで聴こえないんですよね…。

他の音源も聴いてみようかと思います。

 

 

 

 

 

【2024年3月31日】シド・バレットを聴いています 〜 何と!シド・バレットの半生が映画化されました

 

 

数日前にYahoo!ニュースで見つけて驚きました。シド・バレットは、イギリスのプログレッシヴ・ロック・バンド、ピンク・フロイドの初期の中心メンバー。殆どの曲を書き・歌い・ギターを弾いていました。ピンク・フロイドの2枚目のアルバム「神秘」制作途中で脱退。ソロ・アルバムを2枚作った後、シーンから姿を消しました。私の少年時代、既に伝説の人扱いされていました。

 

 

 

ニュース記事を読んで数日後、無性に聴きたくなり、ソロアルバム2枚「帽子が笑う…不気味に」「その名はバレット」(両方とも’70年リリース) と、未発表曲や未発表バージョンを集めた「オペル」(‘88年) を聴いています。

 

 

今聴くと、あらためてそのオリジナリティが際立っている事に驚きます。黒人のブルースやR&B、白人の伝統音楽はもちろん、ロックンロールや当時のポップスからも遠いところで鳴っています。そしてその鳴らされている音楽は、ポップで聴きやすいものです。この純粋なオリジナリティは同時期のヴェルヴェッツ以上ではないかと感じます。

人間、自閉をとことん極めると、ヒトの心の奥まで届くポップさが宿るのかなあと。音楽でも文学でも、そう感じます。

 

 

 

シド・バレットを初めて聴こうと思われる方へのおススメは、ピンク・フロイドの1st. 「夜明けの口笛吹き」(‘67年)です。このアルバムにハマればソロ・アルバムの2枚、どちらもそれなりに面白く聴こえると思います。

よく聴いた曲をツラツラ上げると、ピンク・フロイドだと「天の支配」「ルシファー・サム」「マチルダ・マザー」、「バイク」(この曲はP – MODELがカバーしていました) …、ソロ・アルバムからだと「カメに捧ぐ詩」「夜もふけて」「ベイビー・レモネード」「ジゴロおばさん」「ドミノ」「夢のお食事」等々…。今どきの若い音楽好きの方々に、是非耳を傾けて欲しい音です。

 

 

 

ピンク・フロイドの1st. アルバム「夜明けの口笛吹き」。