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【2021年3月13日】わたせせいぞう展 (の画像) を拝見して 〜 エヴァーグリーンな「ハートカクテル」

知人がお正月に「わたせせいぞうの世界展」に行ってきていて、こないだその画像を頂いています。前々回に江口寿史さんの展示会の記事ブログを書いていて、ふと思い出しました。

 

 

わたせせいぞうさんといえば、バブル期を象徴していたようなマンガ「ハートカクテル」の作者です。当時の私は全く興味がなく、どちらかと言えば胡散臭く感じていたのですが、今、その画像を観ると、意外と時代を感じさせず、ほんわかとしたエヴァーグリーンな雰囲気が伝わってきます。ホンモノにしか出ないオーラを感じます。

 

 

つまりわたせさんの世界は、依頼された「お仕事」ではなく、元々好きでこういう表現をしていたら時代が彼を必要として大ヒットしたのではないか、そう思います。

 

 

 

そのマンガやイラストは、ひとことで言えば「日常のささやかなしあわせ」です。平凡な日常も、視点を変えれば、しあわせの光景が至るところに存在しているーーそんな光景を、丹念に、数十年に渡って全くブレることなく切り取って描き続けてきた、そんな表現ではないかと。

若い頃の私には、分かる筈がありません。

 

 

ご本人の画像も見せていただきましたが、都会的で、オシャレでカッコよくて、ついでにタレ目 (笑) で、つまりは「ハートカクテル」に出てくる男性そのまんま。

「ハートカクテル」は、つまり「自分」を描いていたからこそ、作品のリアリティーが担保されていて、そしてあれだけの人気があったのだと、実感した次第です。

 

 

 

 

 

その頂いた画像から。

 

上は、金沢市内の尾山神社をモチーフに書き下ろされた大看板。

下は、わたせさんが実際に乗っていたスクーター。作品世界とそのまんま繋がっています。

 

 

【2021年3月11日】江口寿史のイラスト展の記事に思う

 

 

 

江口寿史さんといえば「少年ジャンプ」で「進め!!パイレーツ」「ストップ!!ひばり君!」を連載していた、私の世代で当時マンガを読んでた方なら知らない人がいない程の有名なマンガ家です。

当時から絵が無茶苦茶上手くて、現在はそっちの方面のお仕事がほとんどだそう。そう言えば当時は遅筆で有名でした。週刊連載は地獄だったのではないでしょうか。(連載によく「白いワニ=埋める前のまっさらな原稿」がギャグで出てきました 笑)

 

 

そういえば江口寿史さんのように、絵に対する拘りが尋常じゃないマンガ家がメジャー・シーンに増え始めたのも、この時代 (80年代)ぐらいからではないかと。大友克洋、上条淳、そして鳥山明…。

もちろんそれ以前の方々もーー例えば手塚治虫さんなんかも、絵は当然もの凄く上手いのですが、ストーリーテリング重視で、絵は上記の方々のレベルでの拘りはなかったかと感じます。

 

 

 

それで最近はといえばーー。先ず「上手い」のは、驚くことではなく、当たり前になっています。この辺、音楽シーンと似てると感じます。(今どきの子は、歌も楽器もホントに上手い)

そして「上手い」うえに、ストーリーテリングも秀れています。週刊連載を勝ち取るハードルは、当時よりも遥かに高いのではないかと、「ジャンプ」を読む度に思います。

 

 

 

中高校生の頃、大好きで単行本まで買って読んでいた「進め!!パイレーツ」では、よくYMOやクラフトワークやディーボ等、ニュー・ウェイヴ音楽のパロディが描かれていました。私もそのテの音楽が好きだったので普通に楽しめましたし、ああ江口寿史ってこういうの聴いてるんだと、やけに親近感が湧いたものです。

金沢で展示会があったら、絶対に足を運びたいです。

 

 

 

 

 

可愛い女の子を描かせたら、右に出るマンガ家はいないかもしれません。(ひばりくんは男だけど。。笑)