カルチャー全般 (書籍、映画、アニメ、マンガ…)」カテゴリーアーカイブ

【2019年10月25日】「年老いたフリして」〜 原型は、つげ義春「無能の人」だと気付く

この曲の歌詞を書き始めて思ったのは、若い頃に読んだ、つげ義春さんの連作マンガ「無能の人」(‘85年) です。

 

 

 

「無能の人」には、日々寝そべって古本屋を営んでいる山井という人物が登場しています。たしかお客様が来ても、自宅兼店舗で寝そべって、コホコホと咳をしていました。商売人としてはありえないのですが (笑)、しかしこのマンガの中では妙にリアルに感じました。私の最も好きなキャラクターでした。

 

 

この山井さん、出掛けるときは杖をついていて、ヨロヨロと歩き、まだ若いのに老人っぽいのです。

既に手元にない本なので仔細なところは不明なのですが、おそらく若くして老人になりたかったのだと、今思います。ここには作者、つげ義春さんの思想が多分に入っているかと思われます。(そういうマンガだったと)

 

 

 

余談ですが、将棋の高校生棋士の藤井七段 (既に七段になっていた) は、中学生の頃、「小さい頃早くおじいちゃんになりたかった。そしたら毎日将棋を指せるから」というようなことを仰っていたそうです。私や知人のお母さん以外にも、いろんな個人的な理由で世の中に「早く歳とってしまいたい」と思っている人たちは、それなりに多いんじゃないか、と思った訳です。

 

 

 

 

表現することによって、マイナスがプラスに転じるということは、今までに数回このブログでも書いています。

昔、作家の村上龍さんが、ジャン・ジュネ「泥棒日記」を読んで、「私生児でオカマで泥棒であることが最高であるように思えた」と、どなたかとは忘れましたが対談?インタビュー?で仰っていました。

 

 

「無能の人」も「泥棒日記」同様、どん底の人たちが輝いて見える、見事な転じっぷりの話です。そして「無能の人」や「泥棒日記」(読んでないけど) が輝いて見えるのは、それは作者にとって「本当のこと」を書いているからだと感じます。

 

 

ここでいうところの「本当のこと」は、現実描写ではありません。創作には多分にフィクションが入っています。「無能の人」の山井さんも、おそらくフィクションでしょう。

でもそのフィクションの山井さんから、若かった私が、生きる勇気?を与えてもらったことは、紛れもない事実です。

「無能の人」を読んでいて、私は山井さんはつげ義春さんの心にちゃんと住んでいると思っていました。表現とはそういうものではないのでしょうか。

 

 

「早く老人になりたい」も、当人の切実な願いならば、それは決してネガティブな思い、マイナス思考、ではありません。むしろプラスに輝きます。

そんな本当の思いを私も表現したいと、この曲「歳老いたフリして」を書いています。歌詞出来たらアップします。

 

 

 

 

 

「無能の人」の画像を上げようと検索したところ、この作品は映画化もされていました。

映画のラストで鐘を鳴らすシーンがいくつもアップされていました。よほど印象的なシーンだったのでしょう。

 

【2019年10月12日】フリースタイルラップのマンガ見つけました!〜 月刊マガジン連載「Change!」

先日、とある定食屋で何気なく棚にあった「月刊少年マガジン」を、ご飯を食べながら読んでいたところ、「Change!」というマンガが目に入りました。何とフリースタイルラップを描いていました。

「フリースタイルダンジョン」のような大会を舞台に、女子高校生の可愛いラッパーが、いかにも適役といった風情のいかつい男ラッパーとバトルを行なっていました。

 

 

「フリースタイルダンジョン」は、テレ朝の番組で、私はAbemaTVのヒップホップ・チャンネルで時々観ています。フリースタイルラップを交互にバトルして勝負するというシンプルなルールで、挑戦者が勝ち抜きで5人倒せれば賞金100万円もらえるという内容です。昔の「スター誕生!」や「イカ天」のヒップホップ版です。

 

 

見どころは、ラッパーたちの個性とスキルの高さです。即興で繰り出すライムの数々には、観るたびに驚かされます。一生懸命に練習してるんだろうなあと、いつもリスペクトして観ています。私の好きなラッパーは、元BOØWYの布袋さんに似た呂布カルマさんです。ラッパーっぽくないスマートな佇まいが魅力です。

 

 

 

このマンガ「Change!」の凄いところは、バトル場面のライムも、ちゃんと載せているところです。音の出ない紙面で見ても、「フリースタイルダンジョン」を観たことのある人なら、リアルに感じることができます。いや、面白くてビックリしました。ラップに興味のない人が見ても面白いんじゃないかなと。最初からちゃんと読みたいです。

 

 

 

 

ブログネタにしようと、こっそり撮ってきました。