長年アルバムやCDを買い続けていると、ジャケットだけでどんなジャンルの音楽か大体分かるようになってきます。美意識がジャンルごとに異なっているからです。そしてデザインの優れたジャケット程、音が分かりやすく表現されています。
そしてそのような美意識はジャケットに限らず、そのアーティストやオーディエンスのファッションや、下手したらライフ・スタイルにも現れます。
私の若い頃だと、ヘヴィ・メタのディープなファンは、長髪にドクロや尖った系統のシルバー・アクセ。同じくパンクスだと、破れたジーンズにツンツン・ヘア、とか。
たかだか音楽ですが、人に与える影響は大きいものだという事です。
今回購入の、ナンバー0「クロマ」、バンド名、アルバム・タイトル、そしてぼんやりとした色彩の抽象画のジャケットを見た瞬間に、これは絶対にポスト・パンクかエレクトロニカだと確信しました。聴いたらその通りでした。
聴きながらネット検索すると、既に解散した日本のバンドで、2010年リリースされたアルバムでした。レーベルは「ラリー」という、何と地元金沢のインディ・レーベルでした。購入時は気が付きませんでした。このレーベルのアルバムは数枚購入していますが、どれも高クォリティーです。
金沢の中心街である、片町〜香林坊の裏の、川沿いの裏通りをちょっと歩いたところに、このレーベルのCDを売っている服屋さんがあり、持っているCDは、数年前そこで購入したものです。(服屋さんのオーナーがレーベルのオーナー)
先月観た映画「ブランカとギター弾き」(ブログでも記事をアップ) も、香林坊109のシネモンドという映画館でした。この109も、シネモンド以外、ほとんどのお店が変わっていましたが、その服屋さんの通りもかなり変わっていそうです。
この通りには食べもの屋や呑み屋も多く、平日でもいつも賑わっていました。知人と一緒に数回お邪魔した呑み屋さん、今もやっているんでしょうか。気になります。
街も人と同じく、どんどん変化していきます。まるで生物のようですね。そのうち散策に行きたいと思いました。
そんな事を考えながら、「クロマ」の音に浸っています。