月別アーカイブ: 2017年11月

【2017年11月30日】ジャケがイイ!第8回 〜 イノ・ヒデフミ「サティスファクション」

ジャケ買いCD紹介の8回目。
私の年代のプラス10歳までの方には懐かしさ一杯のキーボードの名機「ローズ」のイラストと、これまた堪らないカバー選曲「スパルタカス」(映画音楽の名曲)「ビリー・ジーン」(マイケル・ジャクソンの大ヒット曲)「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」(邦題「クリスタルの恋人たち」’80’sのAOR大ヒット曲)「蘇州夜曲」(大昔の歌謡曲。戸川純さんも歌っていました) に釣られて購入しました。
ジャケットから、テクノっぽい音をバックにローズを弾くオシャレなクラブ・ミュージックを予想しましたが、半分外れて半分当たったという感じです。

 

 

確かに、ブレイク・ビーツっぽいリズムの上で、ローズ・ピアノでオシャレなメロディを弾きまくっているのですが、ローズの音やドラム音は歪みまくり、ノイズ出まくりで、ベース音は低くてデカくて、これはまさしく、ブログで度々触れている、私の好きなダブの質感です。

 

 

鍵盤のテクニックはすごく上手く、ということは、この方は音楽の素養がある方かと。ということは、この音質は完全に狙って出しているという事です。
なるほど!オシャレなメロディをエサに、オシャレな音楽を求める一般の音楽ファンを、凶暴なダブ・ミュージックの音世界へ引き摺り込もうという作戦なのか!と、聴いていて思いました。考えすぎでしょうか。(笑)

 

 

ある意味、コロンブスの卵っぽい発想のCDです。そして明らかに聴き手を選ぶ音楽です。
10曲目、かの「クリスタルの恋人たち」の、有名なイントロのローズ・ピアノの超オシャレなフレーズなど、原曲のオシャレさなど跡形もなく、ノイズの塊と化しています。そのサイダーの泡のようなノイズは、とても気持ちよく聴こえます。この曲が一番暴力的に聴こえました。このアルバムのベスト・トラックなのでは。
その次の曲は「蘇州夜曲」なのですが、こちらはローズ・ピアノのソロ演奏で、いたって普通の音質です。この落差もなかなか。そして最終曲「ネヴァー・キャン・セイ・グッドバイ」(ジャクソン5のヒット曲) へと続く、このラスト3曲の流れがとても良く、結構クセになっています。

 

 

世の中、まだまだいろんな音楽があるんだなあと思いました。
この作品は2006年とクレジットに記されていました。イノさんは他にも作品をリリースしているのでしょうか?気になったので、これから調べてみます。

 

 

 

 

【2017年11月29日】ウィスキーの話 (からJ-POPの話になります)

数日前に倫敦屋酒場 (片町のバー) のマスターの著作上梓の記事を新聞で読んでから (ブログにも25日アップ)、やたらとウィスキーが呑みたくなり、それから毎日欠かさず、毎晩ひと舐めしてから布団に入っています。まるで、覚醒剤を止めた人が数年後に、ふとしたきっかけでまたやり始める感じですね (笑)。誤解されそうですが、舐めてるだけです。

 

 

そんな事があり、山崎のボトル (といっても180㎖) が空いてしまったので、何か他のをと思い買ったのが、この「知多」。
山崎を買おうと思いコンビニに行ったのですが、近くの数件全て売切れていて、深夜でスーパーやディスカウントの酒屋も空いてなく、しゃあなしで、この知多を買ったのですが、これがなかなかイケるテイストでした。

 

 

日本産のウィスキーは世界的にはどれほど愛されているんだろう、日本の音楽と同じで、世界には全く相手にされてなかったりして、と気になり、呑みながらタブレットで調べてみました。
すると、世界のウィスキーの5大産地は、スコッチ、アイリッシュ、バーボン、カナディアン、ジャパニーズ、との事です。(いくつかのサイトより)
つまり、日本のウィスキーは、世界的にも愛されているテイストだったのですね。

 

 

そして、日本ブランドのウィスキーはチョコレートとかと同じで、日本人受けのテイストに意図してもっていっているのかなと実は思っていました。実際自分の家で呑むウィスキーは、国産ブランドの山崎や響、白州などです。値段高いのばかりですが、ウィスキーは高いのしか呑まないことにしてるので。(偉そうでスミマセン。他で削ってます。。)
それで、同じような値段の知多を買ったわけです。この知多は2014年から一般に流通し始めたウィスキーで、まだ新しいのですが、遠からずもっともっと愛されるブランドになると、呑んでいて感じました。

 

 

で、やっぱり日本ブランドのウィスキーは、すごく繊細だなあと、そんなに分からないながらも思う訳です。本場のよりも素材に対しての工夫が、すごくされているんじゃないかと、分からないながらも、感じる訳です。

 

 

 

 

以前書きましたが、J-POPもすごく繊細な音楽が多いです。そして近年、洋楽の追従ではなく、日本独自の、しかもカッコイイJ-POPが出始めてきています。ウィスキーの山崎のように、日本ローカルではない世界中で愛される日本産の音楽が、もうすぐ聴ける筈です。(確信)