「やっぱり偉大なスリー・コード」(11月18日) で紹介した、ヨナ抜き音階の新曲のバックトラックが、ほぼ出来上がりました。作り出したらあっという間でした。この曲が今年最後かなと思っていましたが、何とかもう一曲作りたいと、ちょっと欲が出てきました。
ただ、歌詞が全く、ひとかけらも書いていないので、これから歌詞を書いて年内には完成させたいです。何事も〆切を決めるのが終わらせるコツです。
と書きつつも、実はその歌詞が、今回なかなか書けません。
大体いつも、トラックを作っている最中から言葉のイメージも浮かんできて、トラックが完成する頃には歌詞も大体出来ていて、歌を入れながら修正していく、というパターンなのですが、この曲に関しては、失語症になったかのように全く言葉が出てきませんでした。
そういえば、数日前に上げたロバート・プラントの歌詞の後乗せなんですが、その時取り上げた「永遠の詩」もそうですが、特に「カシミール」や「アキレス最後の戦い」などの長尺曲を聴くと、その歌詞は楽曲のイメージにピタリとハマっていますね。
両方とも、歌詞カードだけ読んでも、??? なんですが (私の想像力が貧困なため?)、あのサウンドに乗って、ロバート・プラントのあの声で歌われると、途端に言葉のイメージがキラキラと輝き出します。まるでマジックのようです。
ロッキング・オンの渋谷陽一さんは「ツェッペリンはインスト・バンドだ」と仰っていましたが (多分、冗談で)、たとえ歌メロが乗りにくい構造の楽曲で、インストのパートが多く、歌うパートが少なくても、ツェッペリンの曲はまぎれもなく「歌」だと感じます。
数年前のリマスター版の何枚かには、2枚目のCDに、別テイクや歌抜きのインスト・バージョンが収められていましたが、渋谷さんが絶賛していたインストのテイクは、残念ながら私には単なるオマケというか、本バージョンを深く理解するための資料のように聞こえました。「永遠の詩」も、ロバート・プラントの歌入りのが、断然いいです。
やはり歌というのは、音と言葉の化学反応で成り立っているんだなあと。
直訳ロッカーの王様がギター弾きながら歌う「アキレス最後の戦い」。
言葉の意味がダイレクトで伝わったら、どんな風に聞こえるのか?化学の実験ならぬ「歌の実験」のように、王様の音楽は聞こえます。
はたして楽曲との化学反応は起きているのでしょうか?気になる方は、YouTubeをご覧下さい。