富山からの帰り、時間があったので久しぶりにタワレコに寄って、良さげなCDを探したり視聴コーナーでいろいろと視聴したりしてきました。
最近は、店で視聴出来ないけど気になったアーティストや曲など、YouTubeやHPなどですぐに検索して視聴出来るので、とても便利です。今日もいくつかチェックしてきました。チェックの音源は、いつも何度も聴いてみて、本当に気に入ったら購入しています。
今日購入したのは、去年の8月に発売されていた、日本のシンガー・ソングライター、グーテフォルクさんの新譜「グーテフォルクの夢飛行 − Hello tiny people! I will catch you −」です。何と7年ぶりのアルバムです。
実はこの方、一度このブログで取り上げています。(12月7日「エレクトロニカ/ノイズ・ミュージック、今と昔」)
このアルバムがリリースされているのを知ったのが、たまたまこの7日のブログを書いていて、この人を検索した時です。すぐに聴こうと思いつつ、今日まで伸びてしまいました。
不思議で自由な世界観はあいかわらずで、というかこの人の本質なので変わりようがないのですが、音に変化が見られます。
まず、前作より全体的にポップになったと感じます。
これは、前作でも数曲で鳴っていた、ナチュラルな音で鳴るパーカッション音と生楽器音が増えていて、それらの音がそこはかとないポップさを生み出しているのだと、何度か聴いて思いました。
そして、主旋律やハーモニー以外に、効果音としての声も、前作に増して随所で聴くことが出来ます。歌メロは日本語やフランス語が多いのですが、曲によっては主旋律をも歌われる、そのどちらでもないこの言葉は、オノマトぺ(造語)だそうです。聴いていて常に声が聞こえるので、人間感というか、生命感を強く感じます。
と書いてから気がついたのですが、タイトルが「声飛行」です。意図して肉声をたくさん入れたに違いありません。
グーテフォルクさんの音楽ですが、世界観は全く違いますが、ケイト・ブッシュさん、ビョークさんを少しだけですが連想させます。日本ローカルなポップさではなく、ワールドワイドなポップさが感じられるので、他国に生まれ育ち住んでいる、音楽が好きな方にも聴いてほしいなあと思いました。絶対に受け容れられると思います。
こういう不思議な感覚を表現しているのは、昔から女性しかいないような気がします。日本だけでなく、世界でもそうかもしれません。尚、上記2人も女性。
私も聴いていて、こういうのは自分だと絶対に出来そうもないなあと感じます。エレクトロニカの多くの男性のは、建築物的、幾何学的で、そういう中で優れた音は多いのですが。構築されているような音は、逆に女性アーティストではあまりいない気がします。
しばらくは毎日聴いて楽しみます。
ビートルズ「サージェント・ペパーズ」を連想させるコラージュの内ジャケ。表ジャケよりも音世界を表しています。